藤井正弘の血統トピック

ディープ産駒ビューティーパーラー、着差合計16馬身

[ 2012年4月18日 06:00 ]

 2年続けてステイゴールド&メジロマックイーンの合体パワーを見せつけられた皐月賞。ちなみにグレード制導入の84年以降、2馬身半以上の差で皐月賞を制してダービーに出走した馬は92年のミホノブルボン、94年のナリタブライアン、05年のディープインパクト、そして昨年のオルフェーヴルの4頭で、全馬が2冠を達成し、直近3頭は3冠馬となっている。内田騎手の好判断に導かれた神業的ショートカットをどう捉えるかだが、少なくとも数字の上では今年のゴールドシップも2冠確実、3冠確率も75%ということになるわけだ。

 さて、またしても牡馬クラシック制覇はお預けとなった種牡馬ディープインパクトだが、代わりに海外から産駒初のグレード制覇という朗報が届いた。15日に行われたG3・グロット賞を4馬身半差で圧勝したビューティーパーラーである。

 ディープインパクト第2世代9頭目のGウイナーとなった同馬は、いわゆる持ち出しの英国産馬。日本産で1歳違いの全兄バロッチも昨秋に仏G3プランスドランジュ賞で2着に入るなど、なかなかの健闘を見せているのだが、妹の方はこれでデビュー3連勝、しかも着差の合計16馬身と、向かうところ敵なしの快進撃が続いている。父の牝馬クラシック路線での強さは国内外を問わないということだろう。圧倒的な支持を集めると思われる仏1000ギニーが今から楽しみだ。(サラブレッド血統センター)

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