長谷川穂積氏 自身が「引退する一つのきっかけ」となったボクサーの言葉とは 「僕らの時代じゃないと」

[ 2024年5月17日 17:19 ]

長谷川穂積氏
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 プロボクシング元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏(43)が15日深夜放送のTOKYOFM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木深夜1・00)に出演。自身が引退を決めた一つのきっかけについて語った。

 この日は親交があるお笑いタレントの小籔千豊とトークを展開。6日に行われた4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を6回1分22秒TKOで下し、防衛に成功した試合が話題となった。

 小籔が「これ、よくこう井上さんみたいなボクサー出てけえへんのちゃうかって言うじゃないですか。もう出てけえへんと思いますか」と質問すると、長谷川氏は「出て来ないと思います」と言い切った。

 「もう、あと100年は出て来ないと思います」と長谷川氏。出て来ないと思う理由については「あれだけ完成度が高いボクサー、全てを持ってるボクサーっていないと僕は思うんですよ」と語り、「例えばよけるのがうまいとか、どんな相手にも勝つとか、そういう選手は出てくると思うんですけど、その想像の上をいくような倒し方、勝ち方、パフォーマンスを出来る選手はたぶん現れないですね」と説明した。

 「なんせパンチ力がやっぱり凄いんで。いい選手、うまい選手とかいっぱい今までいたし、今も実際いるんですけど、パンチ力ってもう才能なんですよ。本当に持って生まれたもの。しかもそれバケモノ級のパンチ力っていうのは、たぶんああいう選手は出て来ないですね」と絶賛。「例えばパンチ力だけ井上選手並みの選手は出てくるかもしれない。でもどっかディフェンスが甘かったり、ボクシングのIQが低かったりとかっていうのはあると思うんですけど、あれだけ完璧、全てが完璧な選手はもう出て来ないですねえ」とも語った。

 また自身が3階級制覇を達成し、引退するかどうしようかと悩んでいた時に、井上が話をしたいとやって来たことがあったという。「でしゃべってて“試合前ってやっぱ寝れないやろ”って僕が聞いたら、“寝れないです”って。“そうやんな。やっぱ怖いよな”って言ったら、“あ、僕怖くて寝れないんじゃなくて、もう楽しみでワクワクして寝れないんです”って言ったんですよ」と長谷川氏。

 「それを聞いた時に、今は僕らの時代じゃないなと僕思ったんですよ」と話し、「僕らの時代って怖くて寝れなかったんですよ。あしたやられたらどうしよう、とか。でも井上選手はもうキラキラした目で、いやもう次の日楽しみで全然寝れないんです。これはもう僕らの時代じゃない。僕はもうそれもきっかけの一つでありましたね。ああ、時代が違うんやと。もうこういう子らが今から作っていく時代なんかなと思って、まあ引退する一つのきっかけにもなりましたね」と振り返った。

 「だからあんな子がこれからどんどんどんどん出てくるのかなと思いますけど」と予想した。

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