伊藤七段 王将戦1次予選準決勝進出 藤井王将戦初勝利から中2日 八代七段に108手で勝利

[ 2024年4月23日 17:18 ]

伊藤匠七段(日本将棋連盟提供)
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 ALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の1次予選が23日、東京・将棋会館で指され、伊藤匠七段(21)が八代弥七段(30)に108手で勝利した。勝った伊藤は次戦、1次予選準決勝で高見泰地七段(30)と渡辺和史六段(29)の勝者と対戦する。

 振り駒の結果、先手は八代になり、戦型は相掛かりへ進んだ。32手目、伊藤が△8八角成と角交換へ踏み込む。60手目、さらに△6五桂と跳ね出して銀取りと、攻勢に出てペースをつかんだ。

 77手目、八代から自王の頭上を守る銀取りに▲5五桂と打たれても相手にせず△8八歩。▲4三桂成にも△8九歩成と攻め合った。94手目、6九へ打った角で7八金を取って踏み込むと、金銀2枚桂2枚歩4枚の手駒から銀捨てを放ってそのまま寄せ切った。108手目△5九金を見た八代が「負けました」と投了を告げた。

 伊藤は20日、石川県加賀市で、同学年の藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=に挑む第9期叡王戦5番勝負第2局に87手で勝利した。5番勝負を1勝1敗のタイへ戻すと共に、藤井が継続した昨秋以降のタイトル戦連勝を16で止めた。そして、11敗1持将棋の対藤井戦13局目にして初勝利を挙げた。

 「勝てていなかったので1つ結果が出たことは良かった。ただ、まだ番勝負は続く。引き続き頑張りたい」。藤井はこの日から千葉県成田市で名人戦第2局に臨んでいる。伊藤は5月2日、名古屋市で1勝1敗で迎える叡王戦第3局へ先に弾みをつけた。

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