福原愛さん・江宏傑さん、長男は江さんのもとへ 共同親権に説明「平等に権利があるというイメージは違う」

[ 2024年3月15日 14:32 ]

硬い表情で会見する福原愛さん。右は江氏代理人弁護士の大渕愛子氏(撮影・篠原岳夫)
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 子供の親権を巡り対立していた、卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(35)と元夫で卓球五輪台湾代表の江宏傑さん(35)の代理弁護士が15日、会見を開き、和解成立を発表した。福原さんは会見に登場し、自ら報告。江さんは欠席し、手紙で思いを伝えた。また双方の代理人は、和解に至った経緯など詳細を明かした。

 会見には、江さん側の大渕愛子弁護士、台湾の許聖波弁護士、福原さん側の押久保公人、酒井奈緒弁護士が出席した。福原さんが会見冒頭、和解が成立したことを報告。「これからは江さんと協力をして子供を育てていきたい」と声明を発表した。江さんも大渕弁護士を通じ、「日本の皆さんの理解に感謝」とメッセージを伝えた。

 質疑応答では「日本の国会でも親権について議論されているが、日本に共同親権の制度がないことが。今回の一件に影響したのか」という質問が出た。

 これに大渕弁護士は「日本では共同親権に対してなじみがなく、日本の方の理解も深くはないので、子供を連れて行っても親権があるから問題ないという考え方も聞かれたが、実際は共同親権といっても監護権が決まっていますし、その意味では日本の方が思っている平等に権利があるというイメージは違うのかな、と思っています。いかなる権利があるのか、共同親権の中でも、台湾では主要扶養者という名前ですが、主に育てる人というのが決まっています。権利も明確に決められています。本件に関しても、監護者は江さんと決まっていますので、その中でルールを守らなければ問題になる。共同親権といってもケースバイケースです」と説明した。

 さらに同弁護士は「日本においてどう判断されるか不安だったが、日本の裁判所には非常に公正に、合理的に判断して頂けた」と続け「この案件を通じて、共同親権についても理解が深まった。今後、日本が共同親権を導入するにあたって、参考になる部分は大きい」と説明した。

 福原さんと江さんは16年のリオ五輪後に結婚し、17年に長女、19年に長男が誕生。21年3月には福原さんと知人男性との“不倫疑惑”報道があった。江さん側には“モラハラ疑惑”が持ち上がり、同年7月に離婚を発表した。

 2人の子供の親権は、離婚後も父母双方が持つ「共同親権」となるとし、子供たちは台湾で暮らしていた。22年7月に福原さんが長男だけを連れて日本へ帰国。江さんが日本の裁判所に長男の即時引き渡しの保全命令を求める審判を申し立て認められたが、福原さん側と連絡が取れないと“連れ去り”を主張。福原さん側は連絡を受けていないと声明を出し、江さん側が強制執行の申し立てを行うなど、終着点が見えない状況に陥っていた。

 ≪経過≫
 ▽2016年9月 リオデジャネイロ五輪後に結婚。生活の拠点は台湾
 ▽17年10月 長女誕生
 ▽18年10月 福原さんが現役引退を表明
 ▽19年4月 長男誕生
 ▽21年1月 福原さん台湾から単独帰国
 ▽同3月 福原さんに知人男性とデート&お泊まり疑惑、江さんにはモラハラ疑惑
 ▽同4月 江さんが裁判所に離婚請求
 ▽同7月 双方合意で離婚成立。2人の子供は共同親権となり、江さんと台湾で生活。
 ▽22年7月23日 福原さんが台湾で長男と面会後、一緒に日本へ
 ▽同10月 江さん側が子供引き渡しの保全命令を東京家庭裁判所に申し立て
 ▽23年7月20日 東京家裁が福原さんに保全命令
 ▽同21日 江さん側が強制執行申し立て

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