東急百貨店本店閉店 芸能界も惜別 市川團十郎「3月11日のあの日も、地下の食料品売り場に麻央がいて」

[ 2023年1月31日 17:50 ]

31日で閉店する東京・渋谷区の東急百貨店本店
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 地域の象徴として半世紀以上親しまれてきた東京・渋谷区の東急百貨店本店が31日、午後7時に閉店する。芸能人からも惜別の声が続々と挙がった。

 歌舞伎俳優の市川團十郎は自身のブログで「今日で終わりか、小学生の頃母や祖母に連れて行ってもらった、その時の担当の方がいてその方は井上さんという名前だった、私が学校に通う靴も普段の靴も東急本店で買ってもらっていた」と回想。「3月11日のあの日も、地下の食料品売り場に麻央がいて、あの日は電話も繋がらなかったですが、たまたま繋がり迎えに行った思い出、それから子供達も東急本店が大好きで特に地下の食料品売り場、、よくジュース買いに行きました」と、2017年に死去した妻の小林麻央さんや家族との思い出も明かした。「その他にも沢山お世話になりました。そんな東急本店が今日で終わり、、思い出ばかりです。とてもサビシイ」「数々の思い出を頂戴しました。さよなら 私の思い出の東急本店」と閉店を惜しんだ。

 タレントの梅宮アンナは20日に自身のインスタグラムで「渋谷区上原で産まれて、松濤で育ったわたし。長年大変お世話になり、沢山の思い出が詰まった渋谷東急本店が今月31日閉店となります 悲しいな。。本当に。。昨日ストーリーにアップしたら、沢山の方々から、私同様に悲しいとコメントを頂きました。やはり渋谷を知る大人には辛い事なんですよね 渋谷を象徴する存在だった東急本店。無くなるのは大変悲しい。この風景が変わるなんて」とつづった。

 また、女優の西田尚美は自身のツイッターで「地下もレストランも喫茶も屋上も本屋さんも、なんだかとても落ち着く場所で大好きだった。今日で閉店だなんて。モカソフト食べ忘れた」と投稿。シンガーソングライターの矢野顕子も自身のツイッターで「先月入ってみた渋谷東急本店。何万人もの人がつかんだであろう手すりが寂しい。今月いっぱいで閉店です」と記した。

 隣接するシアターコクーンに思いを馳せる舞台人も多く、俳優の勝村政信は自身のツイッターで「そうだった。東急本店が閉まる。第三舞台で初めてコクーンに立って、音がデカいと怒られた。その後は蜷川さんと20年くらいずっと一緒に戦わせていただいた、劇場、いや激情でした。血と血と血と汗と涙と怒号が飛び交っていた場所でした。今でも目を瞑ると、蜷川さんの怒号が聴こえる」と懐かしんだ。

 東急本店は1967年にオープン。89年に隣に開業した複合文化施設「Bunkamura」とともに渋谷の文化やファッションのブームをけん引した。跡地には2027年度に地上36階建ての複合施設が建設される。

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