テレ東の赤ちゃん向け番組「シナぷしゅ」初の映画化決定!今年春公開 映画館デビュー後押し

[ 2023年1月12日 08:00 ]

テレビ東京の赤ちゃん向け番組「シナぷしゅ」の映画化が決定(C)SPMOVIE2023
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 テレビ東京が民放初の試みして制作し、放送中の赤ちゃん向け番組「シナぷしゅ」(月~金曜前7・35)が初めて映画化されることが決定し12日、発表された。「シナぷしゅ THE MOVIE(仮題)」のタイトルで、公開は今年春を予定。番組の世界観はそのままにメーンキャラクター「ぷしゅぷしゅ」がスクリーンでも大活躍。映画化にあたり、オリジナルストーリーが展開される。

 監督はキャラクターデザインや番組全体のアートディレクションを務める清水貴栄氏。同局の飯田佳奈子プロデューサーは「大人なら誰もが味わったことのある映画館ならではの感情を、シナぷしゅ世代のこどもたちにも味わってほしい、という思いで映画化を進めてきました」と企画意図。赤ちゃんや子どもの映画館デビューを後押しする。

 育児奮闘中のテレ東社員が「赤ちゃんにも良質な動画コンテンツを提供したい」と“赤ちゃんプロジェクト”を始動。飯田氏を中心に、部局の垣根越えた5人がプロデューサーとなり、番組を立ち上げた。2019年12月に5日間のトライアル放送。大きな反響を呼び、20年4月からレギュラー放送が始まった。

 0~2歳児を対象にした番組はNHKが1996年からEテレ「いないいないばあっ!」を放送しているが、民放としては初の試み。0~2歳児は視聴率の対象外だからと、民放が手を出してこなかった知育番組の領域に挑んだが、絵本やベビー服などに続き、今度は映画化と実を結んだ。

 大ヒット絵本「もいもい」を手掛けた「東京大学赤ちゃんラボ」の開一夫教授が番組を監修し、クレイアニメ、パペット、切り絵、言葉遊び、擬音語など、赤ちゃんの世界が広がる楽しいコーナーが盛りだくさん。大人が考える赤ちゃん番組の枠にとらわれず、赤ちゃん目線の番組作りを目指している。

 月ごとの新しいテーマ曲「つきうた」のコーナーには、スカパンク界のレジェンド・KEMURIや人気ラップデュオ・chelmicoら斬新なアーティストを起用。今や様々な世代も取り込む異色の番組となっている。

 ▼飯田佳奈子プロデューサー 大きなスクリーンで自分の好きな作品の世界観にどっぷり浸かる、あの特別感。一つのスクリーンをたくさんの仲間たちと共有し、映画館という非日常空間を体験する、あの気持ちの高ぶり。そういった、大人なら誰もが味わったことのある映画館ならではの感情を、シナぷしゅ世代のこどもたちにも味わってほしい、という思いで映画化を進めてきました。「シナぷしゅ」だからこそできる、いや「シナぷしゅ」にしかできない、赤ちゃんも大人もシームレスで楽しめる夢のある作品が出来上がったと思います。この映画をたくさんの子どもたちに見てもらいたいのはもちろん、「シナぷしゅ」と一緒に一歩を踏み出すこどもたちの今後の長い長い映画人生が、豊かなエンターテインメントにあふれますように、と願っています。

 ▼清水貴栄監督 自分の娘と初めて映画館に行った時、始まって20分で泣きだしてしまい、なくなく外に出なければいけませんでした。この「シナぷしゅ」の映画は、子どもとの初めての映画館体験が、子も親も楽しいものになってほしいという気持ちで作られています。子どもが途中で泣いてしまっても、続きが楽しめる色々な表現がつまった宝箱のような映画です。是非、家族みんなで劇場に足をお運びください。うちの2歳の息子も、この映画でデビューしてもらおっと!

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2023年1月12日のニュース