三浦瑠麗氏 黒字76億円、赤字1億6千万円のふるさと納税“格差”に「新しい市場…やめるってわけにも」

[ 2023年1月12日 11:37 ]

三浦瑠麗
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ふるさと納税による自治体間の“格差”についてコメントした。

 番組では、ふるさと納税で数億円の寄付を集める自治体がある一方、赤字となっている自治体もあることを伝えた。赤字とは、寄付金額から仕入れ、広告料などの経費と、控除額(税収の減少分)を引いてマイナスになったもので、全国1741市区町村のうち471市区町村が赤字といい、総務省の資料を基にした番組算出で赤字トップは静岡県長泉町の1億6300万円、黒字トップは北海道紋別市の76億9000万円と紹介した。

 永島優美アナウンサーが「黒字と赤字を見てみると、ものすごい差がありますよね」と聞くと、三浦氏は「結局、(赤字額5位の9500万円の神奈川県)葉山(町)なんかは余裕のある方が住んでおられて、たぶんもともと納税していたものがかなり外の名産品がある所に行っちゃったんだと思うんですよね。だから別に葉山にいいものがないという意味ではないんですよ」と言い、「そういう自分たちの財政のやりくりが難しくなるほどのふるさと納税はあんまり望ましくない。そこはバランスを取らないといけない」と指摘。そのうえで「ただ、どうなんでしょうね、新しい市場をつくり出しちゃったんで、これをやめるってわけにもいかないし、黒字の市町村を見てみると、イクラとかタラコとか頭に思い浮かびますけれど、それが全部ふるさと納税でいっちゃうと、また正規のルートがね、なんかちょっと品薄になっちゃったりする可能性もあるし、ごくまれにですけど、ふるさと納税で届いた品がものすごい質の悪いものだったっていった事件があったんですよ。これめざまし8でもやったことがありますけど。そういうのが起こらないようにしたいですね」と話した。

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2023年1月12日のニュース