中村逸郎氏 米政府「プーチン氏に誤情報」分析に「プーチン大統領はある意味で情報から遮断されている」

[ 2022年4月1日 11:22 ]

フジテレビ社屋
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 ロシア政治を専門とする筑波学院大・中村逸郎教授が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。米ホワイトハウスのベディングフィールド広報部長は30日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻の苦戦や米欧日などの制裁による経済の疲弊について、軍幹部や高官から誤った情報をもたらされているとの分析を明らかにしたに言及した。

 ベディングフィールド氏は「怖くて真実を伝えられないからだ」と指摘。誤情報が上がっていると気付いたプーチン氏と高官の間で「緊張関係が続いている」と強調した。国防総省のカービー報道官も記者会見で、プーチン氏がロシア国防省から十分な情報を得られていないとの見方を示し「ロシア軍がウクライナでどの程度失敗しているか理解していない可能性がある」と懸念を示した。その結果、停戦交渉に「あまり誠実でなくなる恐れもある」と述べた。

 MCの谷原章介が「こういう情報を米国がつかんでいるっていうと、本当にプーチン大統領の側近に近くにまで情報提供者がいるのかなと思うんですけれども、いかがでしょう?」と聞くと、中村氏は「そうですね、プーチン大統領の側近、特に連邦保安局の辺りなんですけれども、その辺りから欧米にかなり情報が流れてるのかなっていう気がします」と解説した。

 そして、「もう一点、プーチン大統領なんですが、誤った情報が伝えられているということも確かにありますけれども、プーチン大統領に届けられる情報の量がかなり少ないと私は思っているんですね」とし、「側近の中でプーチン大統領にどの情報を上げるのかっていうところでフィルターをかける人がいて、その人が限られた情報しか上げていないというところで、プーチン大統領はある意味で情報から遮断されている状況にあると思います」と自身の見解を述べた。

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2022年4月1日のニュース