乃木坂46 生田絵梨花卒業コンサート 弾き語りも披露し「忘れられない一日に」

[ 2021年12月16日 05:30 ]

ステージ上で涙ぐむ生田絵梨花(中央右)
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 乃木坂46の生田絵梨花(24)が15日、横浜アリーナで卒業コンサートを行った。今月31日をもっての卒業を発表している生田は「今日は見届けに来てくれて、ありがとう!忘れられない1日にしましょう!」と笑顔で呼び掛けた。

 会場中が、生田のサイリウムカラーである黄色で彩られた。アンコールでは真っ白なドレス姿で登場し、生田の伴奏でメンバーが歌う「君の名は希望」などを披露。大粒の涙を流しながらの熱唱となった。

 3歳から始めた特技のピアノを活かした演出は冒頭でも。開演すると、中央の花道に1人で現れ、スポットライトに照らされながらステージに設置された白いピアノに着席。弾き語りのソロ曲「あなたのために弾きたい」を歌い上げると、惜しみない拍手が送られた。歌唱を終えると深く一礼。「サイリウムが綺麗だったし、温かく迎えられてほっこり始めることができた」と感謝した。この日は自身初のセンター曲「何度目の青空か?」など全28曲を披露し、キレのあるダンスや持ち前の歌唱力で盛り上げた。

 メンバーを代表して生田に思いを伝えたキャプテンの秋元真夏(28)は「“最後のTight Hug”で抱き合う振付の所を何度も練習したがるいくちゃんが大好きです」と涙。「メンバーとしての関係はもうすぐ終わっちゃうけど、おばあちゃんになっても友達でいてください」と締めると、生田は「当然だよ!」と秋元を抱き寄せた。

 3歳からピアノを始め、全国大会出場経験もある実力者。6歳の時にミュージカル「アニー」を見た影響で舞台女優を志す。当初アイドルになるつもりはなかったが、「ステージに立つ」という共通点から乃木坂46の1期生オーディションに応募。2011年8月に合格し、中心メンバーとして活動してきた。

 在籍中も数々の舞台に出演し、19年には第44回菊田一夫演劇賞を受賞。実績も十分で、卒業は女優業を中心に活動する予定だ。すでに来年1月公開の映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」で、シリーズ内で影のヒロイン的な立ち位置の三代目コンフィガールを務め、5月のミュージカル「四月は君の嘘」で主演が決まっている。ライブの最後に「またどこかでお会いできたら」とニコリ。大輪の花のような笑顔を武器に、さらに輝きを放つ。

 ≪筒美京平さんも認めた歌唱力≫
★生まれ 1997年(平9)1月22日生まれ、ドイツ・デュッセルドルフ出身の24歳。1メートル60、血液型A。愛称は「いくちゃん」。

 ★歌唱力 高校生から声楽を習い始め、透明感のある伸びやかな歌声が特徴。ソロ歌唱の機会も多い。3月に発売された作曲家・筒美京平氏の生前最後の本人公認トリビュートアルバム「筒美京平 SONG BOOK」では「卒業」をカバー。

 ★ミュージカル 「レ・ミゼラブル」のオーディションでコゼット役に抜てき。同作の旧演出を見るためロンドンまで足を運んで鑑賞するなど研究熱心な一面も。

 ★フィンランド民謡 歌唱力と、ドイツ出身の発音を生かし冠番組などで披露。フィンランド大使館が公式SNSで絶賛。

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2021年12月16日のニュース