マヂカルラブリー 3年前最下位から涙のリベンジ!野田クリスタルは初の同一年2冠の快挙

[ 2020年12月20日 22:28 ]

漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2020」を制し、第16代王者に輝いた「マヂカルラブリー」(左から野田クリスタル、村上)(C)M―1グランプリ事務局
Photo By 提供写真

 漫才日本一を決める「M―1グランプリ2020」(優勝賞金1000万円)の決勝が20日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、結成13年のお笑いコンビ「マヂカルラブリー」が優勝。史上最多5081組の頂点に立ち、第16代王者に輝いた。ボケの野田クリスタル(34)は「最下位をとっても優勝することがある。諦めないで」と他の芸人にエールを贈り、涙。ツッコミの村上(36)も「うれしい」と顔を覆った。

 ファーストラウンドを勝ち上がった「おいでやすこが」「マヂカルラブリー」「見取り図」の3組によるファイナル。「マヂカルラブリー」は1stラウンドで「フレンチのマナー」、最終決戦で「電車の中でつり革を持たない」というネタで野田が舞台を派手に動き回り、爆笑を誘った。審査員7人のうち3票を獲得して接戦を制した。

 「マヂカルラブリー」は07年2月にコンビ結成。インディーズライブで好成績を残し、吉本興業所属となった。M―1は17年に初の決勝進出。だが、決勝進出10組の中で唯一、審査員全員が80点台の採点。最下位の10位に終わった。大会最低の83点をつけた審査員の上沼恵美子(65)から「一生懸命やってるのは分かるけど好みじゃない」「よう決勝残ったなと思って」と酷評され、「いつかはリベンジする」と雪辱を誓っていた。この日は優勝後に「よかった。違う人(おいでやすこが)を入れたけど、思った人が優勝して。ゴメンネ3年前は。覚えてないけど」と祝福され、野田も「エミちゃん、辞めないで」と審査員からの引退をほのめかす上沼に御礼の言葉を贈った。

 野田は高校1年の頃から漫才コンビを組、TBS系「学校へ行こう」の「お笑いインターハイ」で優勝。16歳で吉本興業の東京所属となり、将来を嘱望されていた。07年に芸人仲間から紹介されて村上とコンビ結成した。今年3月には「R―1ぐらんぷり2020」で優勝。同一年の二冠は史上初。コンビでは初のタイトル奪取。最下位経験者では初のM―1王者となった。

 決勝前に行われた敗者復活戦では「祇園」の木崎太郎(34)が、14日に新型コロナ感染が判明し、出場を辞退した。

続きを表示

この記事のフォト

2020年12月20日のニュース