薬丸裕英、岡江さんへ感謝の手紙「あの日から毎日、岡江さんのことを考えない日はありません」

[ 2020年5月1日 21:07 ]

薬丸裕英
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 タレントの薬丸裕英(54)が1日放送のTBS「ぴったんこカン・カン」(金曜後8・00)に出演。新型コロナウイルスによる肺炎のため、4月23日に63歳で急逝した岡江久美子さんへ、感謝の思いを手紙につづった。以下は全文。

岡江久美子様
毎年お誕生日の時にお手紙を書いておりましたが、残念ながらこの手紙が、岡江さんに書く最後の手紙となるかもしれません。

4月24日夕刻、レギュラー番組の生放送の本番直前でした。岡江さんの訃報を楽屋のテレビで見て、一瞬時間が止まり、震えが止まりませんでした。その後経過した時間を覚えていませんし、思い出す事も出来ない程の衝撃でした。あの日から毎日、岡江さんのことを考えない日はありません。

1996年9月30日、岡江さんと私の朝は変わりました。毎朝、お嬢さんのお弁当を作ってから局入りして、はなまるの生放送をマイペースで終えると、すぐに衣装を着替え、メイクを落とし、帰宅して掃除や洗濯、買い物や料理、すべてをこなす完璧な主婦。ゆっくりしているのが兎に角苦手、せっかちでどこにでも歩いて行ってしまう、回遊魚のようなスーパー主婦。常にアンテナを張っていて、すべての情報を洗濯物のように取り込み、本番での失敗や日常の悩みも、次の日には持ち越さないよう、心の掃除も忘れない満点主婦。時々こぼす愚痴や不満もすべてユーモアに変えてしまう才能の持ち主でした。きびきびしていて細かいことは気にしない岡江さんと、男のくせに慎重派で細かいことを気にする私。オバサンのようなオジサンとオジサンのようなオバサン…そんな不思議なコンビが視聴者の方々に支えられて17年半も番組を続けることが出来ました。番組終了後も、お食事やゴルフ、はなまるスタッフとの食事会など、楽しい時間を一緒に過ごさせていただきました。

その中でも一番の思い出は還暦パーティーです。岡江さんには内緒で美帆さん、お孫さんと企画したサプライズ誕生会。岡江さん喜んでくださいましたよね。私が用意した赤いバーキンのプレゼントケーキを見た時の驚きの表情とあの笑顔、今でも脳裏に焼き付いています。あれからたったの3年です。もう、あの岡江さんの笑顔を見ることが出来ないなんて悲しすぎます。

4月25日、岡江さんが荼毘に付されると連絡があり、その時刻に青空を見上げ手を合わせました。最後にお顔を見ることが出来ず、お見送りすることも許されない。こんなお別れは辛すぎます。今でも信じられないし、信じたくないから、さよならは告げません。

末筆になりますが、私からのお願いです。はなまるマーケットの岡江さんは、我々共演者やスタッフにとって太陽のような存在でした。だから、これからもずっと天国からみんなのことを照らし続けてください。はなまるマーケットという素敵な番組で岡江さんとご一緒出来たことを心より感謝しています。
本当にありがとうございました。

薬丸裕英

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