サッカーを深く愛した大杉漣さん 背番号10で還暦超えても月2回プレー

[ 2018年2月22日 11:40 ]

大杉漣さん死去

役柄に合わせ、所有していた眼鏡は200本以上だった大杉漣さん
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 大杉さんはサッカーをこよなく愛したことでも知られた。高校時代から始め、92年に仕事仲間らとチーム「鰯クラブ」を結成。「鰯は庶民的な魚だから末永く付き合える」という命名理由通り、長年友と球を追った。「Jリーグ(93年開幕)より古いんですよ」が自慢の種。背番号は不動の10番。還暦を超えても月2回ペースで、フルコートでの試合で駆け回った。

 映画監督から普通の会社員まで、数十人のメンバーにはさまざまな社会的地位の人物が在籍したが、ピッチ上では肩書なしでお互い呼び捨て。仕事の話はしなかった。かつては人のボールを奪うスタイルが持ち味だったが、40歳を超えると自分も相手もケガをしないようにと、気を使うスタイルになった。

 テレビでサッカーを放映すると、セリフ覚えの最中でもつい朝まで見てしまう。車にボールとシューズを常備し、ロケの合間にも共演者とプレー。「満足できる仕事をするためには、仕事だけを懸命にやっていても駄目」という信条を体現するような生き方だった。

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2018年2月22日のニュース