大杉漣さん 急逝前日スポニチの“取材”受けていた…「バイプレイヤーズ」ラストシーン撮影合間に笑顔

[ 2018年2月22日 08:30 ]

大杉漣さん急死

テレビ東京「バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜」で共演の(左から)遠藤憲一、大杉漣さん、田口トモロヲ、松重豊、光石研(C)「バイプレイヤーズ2018」製作委員会
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 大杉漣さんは亡くなる前日(20日)も千葉県内でテレビ東京「バイプレイヤーズ」の撮影に元気に参加していた。公式サイト「スポニチアネックス」の連載取材で、記者が現場入りしたのは20日午後1時頃。ちょうど大杉さん、遠藤憲一(56)田口トモロヲ(60)松重豊(55)光石研(56)の5人で最終回(第5話)のラストシーンを撮影していた。合間に光石がギャグで駅名を連呼し、5人で笑い合っていた。その明るい笑顔から半日後に…。今も信じられない。

 大杉さんに松重との対談形式で取材させてもらったのは今月5日。20日の現場ですれ違った際「先日お世話になりました」とあいさつすると、大杉さんも「どうもぉ〜!」と気さくに返してくれた。

 大杉さんは松重の映画デビュー作「地獄の警備員」(92年)で初共演。約30年の付き合いだが、松重に「当時と全く変わらない」と言われ「いやぁ、さらにフラフラしている」と大笑いした姿が忘れられない。役者としての感覚の若さも際立っていた。今作で海の中から現れるオープニング、本番まで誰か分からないシークレットゲストを考えたのも大杉さん。プロデューサーも「精神がお若い」とうなった。

 大杉さんが仲間との長年の絆の末に「たどり着いた寄港地みたいな作品」と評した「バイプレイヤーズ」。27日に予定されたクランクアップを前に、一人で旅立たれた。

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2018年2月22日のニュース