「陸王」伊與田P 全ての源は「池井戸先生の作品が好き」

[ 2017年10月27日 10:45 ]

「陸王」それぞれの覚悟

「陸王」を手掛ける伊與田英徳プロデューサー。
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 TBS日曜劇場「陸王」(後9・00)の制作は、「半沢直樹」など作家・池井戸潤氏原作のドラマを担当してきたチームが手掛ける。伊與田英徳プロデューサー、福澤克雄監督のタッグだ。伊與田氏は「僕も福澤も池井戸先生の作品が好きなんです。好きという思いで仕事ができることは幸せ。それが全ての源です。この1行にはどんな意味が込められているのか、それをどう表現するのか。そういう勝負があると思います」と語った。

 業績低迷の足袋業者「こはぜ屋」の4代目社長が、状況打開のためにマラソン足袋の開発に挑む物語。「社長といったら凄いなと思うけど、その華やかさの裏にある覚悟がうまく描けたら。新しい事に挑戦するのは一瞬、前向きで凄くいいことに見える。だけど、いろんなリスクをはねのけていかねばならない。そこがドラマの軸足」と、キャッチコピーに「自分を変える覚悟はあるか」と付けた。

 池井戸作品は、主人公の敵が見どころの一つ。半沢直樹の香川照之(51)、下町ロケットの小泉孝太郎(39)しかり、悪役が物語をもり立てる。だが、今作は「今回の特徴は、敵であっても悪ではない」という。

 こはぜ屋のライバルとなるシューズ会社のピエール瀧(50)、小籔千豊(44)、融資を渋る銀行の桂雀々(57)、馬場徹(29)。シューズ会社は利益追求のため、銀行は融資を適切に判断している。「それぞれが正義でぶつかり合うから面白い。粉飾決算も裏金もありませんからね」と笑った。

 「覚悟はありますよ。テレビマンとして視聴率が一番の評価ですが、最後は自分を信じて、自分が面白いと思うものを見ていただきたい。作品の一番の魅力?やっぱりそれは、“それぞれの覚悟”ですよ」

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2017年10月27日のニュース