藤村俊二さん かすみ草で別れ 献花の会に約600人参列

[ 2017年2月15日 05:30 ]

藤村俊二さんの遺影
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 1月25日に心不全のために亡くなった俳優・藤村俊二さん(享年82)の「献花の会」が14日、東京都渋谷区の長泉寺で営まれた。俳優仲間ら約600人が参列し「おヒョイさん」の愛称で親しまれた故人をしのんだ。

 長男の藤村亜実さんによると「目立たず、人の邪魔にならないように生きたいね」と生前語っていたという藤村さん。その生き方に重ねるように愛した花が、参列者が献花したカスミソウで、祭壇にもびっしりと敷き詰められた。

 にっこりほほ笑む遺影は2009年、雑誌の取材で撮影されたもの。祭壇の横には7年前まで経営していたバー「オヒョイズ」の看板や自家製赤ワインなども置かれた。バーを訪れたことがある小堺一機(61)は藤村さんの意外な一面を披露。「マナーの悪い客に、お金はいらないので帰ってください、二度と来ないでね、とたしなめていた」という。普段はニコニコしていても、時と場合によっては毅然(きぜん)とした態度をとる“昭和ひとケタ世代”のカッコ良さ。「昭和九年会」の創立メンバーで俳優の森山周一郎(82)は「何もしていないようでちゃんとしている。それがおヒョイでした」と、独特の存在感を振り返った。

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2017年2月15日のニュース