吉永小百合 超豪華120作目 息子役に堺雅人、メガホン滝田洋二郎監督

[ 2017年2月15日 05:30 ]

120本目の映画「北の桜守」の撮影に意欲をにじませる吉永小百合
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 女優・吉永小百合(71)の120本目の出演映画が「北の桜守(さくらもり)」に決まり、製作の東映が14日に発表した。樺太(現サハリン)から北海道に引き揚げ、戦中・戦後を生き抜いた女性の半生を描く。俳優・堺雅人(43)が息子役に扮し、「おくりびと」でオスカーに輝いた滝田洋二郎監督(61)が演出。豪華トリオの結集だ。流氷接岸中の網走で、あす16日にクランクインする。

 「北の零年」「北のカナリアたち」に続く「北の三部作」の最終章。吉永も「夢のようです。シリーズのフィナーレを北海道で撮影できるなんて」と感慨深げだ。1945年8月、旧ソ連の侵攻で樺太を追われ、息子2人と網走に逃れてきた江蓮てつ(吉永)の30代から60代前半までの約30年間の物語。次男の修二郎を演じるのが堺。米国で成功し、日本初のホットドッグストアの社長として帰国するが、そこには戦禍による後遺症に苦しむ母が…。

 吉永と堺は11年公開のアニメ映画「手塚治虫のブッダ」で声の共演。実写では初めてとなる顔合わせに「頼もしい息子に、思いっきりぶつかっていきたい!」と吉永が話せば、堺も「身が引き締まる思い。ブッダでは慈母そのものといったお役だったのですが、今回はより生々しく、より悲しい母子関係になるのではないかと楽しみにしております」とコメント。

 吉永は昨年2月に網走に飛んでイメージづくりを開始。その際、雪の坂道で転倒し、左手首を骨折するアクシデントにも見舞われていた。昨年10月にはサハリンにも出向いている。「冬は厳しいロケになるでしょう。踏みこらえ、強い母を演じ、春を待ちます」と気合は十分。「北海道」命名から150年となる来年春に公開予定だ。

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