樋口真嗣監督 日本映画大賞で“壊滅”させた川崎に凱旋「温かく迎えてくれた」

[ 2017年2月15日 19:29 ]

毎日映画コンクール表彰式

毎日映画コンクール表彰式、日本映画大賞を受賞し喜ぶゴジラを見る樋口真嗣監督
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 2016年度(第71回)毎日映画コンクールの表彰式が15日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで行われた。日本映画大賞は「シン・ゴジラ」が獲得。女優助演賞の市川実日子(38)、美術賞(林田裕至・佐久嶋依里)と合わせ3冠となった。

 樋口真嗣監督は、劇中で会場となった川崎をゴジラが襲撃したことにふれ「東京のいけにえとして、お世話になった恩をあだで返したのに温かく迎えていただいた」と感謝。だが、日本映画優秀賞の「この世界の片隅に」で、コトリンゴが主題歌「悲しくてやりきれない」をピアノの弾き語りで披露した後、ゴジラの咆哮(ほうこう)とともに登場する段取りに「こんなほんわかした後に…。演出として戸惑いを禁じ得ません」と苦笑いを浮かべた。

それでも、「ゴジラを作り続けてきた先輩たちを受け継ぐ形で、今、日本を舞台にしたらどういうゴジラを作るか本気で考え、本気でやった」と豪語。興収76億円を超える大ヒットとなったことに満足げだった。

 市川は、02年「とらばいゆ」でスポニチグランプリ新人賞以来の受賞。「とても面白かったという声をたくさん聞いて、その皆の表情が子供のようにワクワクしていた。温かなキャッチボールができたうれしい体験の上に、こんな素敵な賞まで頂けた。あらためて映画の現場って好きだなあって感じています」と笑顔で話していた。

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