「セルライトスパ」ABCお笑いGP優勝 結成9年目涙の初戴冠

[ 2016年7月19日 05:30 ]

「第37回ABCお笑いグランプリ」で優勝したセルライトスパは賞金100万円のボードを手に会心の笑み

 ダウンタウン、ナインティナイン、トミーズらを輩出したお笑い界の登竜門、ABC創立65周年記念「第37回ABCお笑いグランプリ」が18日、大阪市内の同局であり、セルライトスパが優勝した。エントリー816組の頂点に立ち、賞金100万円を手にした。

 コンビ結成9年目、賞レースで初めて決勝に進出して初優勝した。キングオブコント2011と14年、M―1グランプリも15年にいずれも準決勝止まりのコンビによる栄冠。「1番と2番のネタを用意しました」とボケ担当の大須賀健剛(32)。08年4月のコンビ結成以来、練りに練った「空手ネタ」で決勝進出を決め、ファイナルでは大須賀がひと言も発しない「刑事ネタ」で爆笑を誘った。

 ツッコミの肥後裕之(31)は4月に西宮・夙川の29歳社長令嬢と結婚したばかり。優勝賞金100万円の使い道を聞かれ「嫁さんのお母さんに返済します」と会場の笑いを誘った。義母が先物買い!?で独身時代の借金50万円を肩代わり。しかも夫人の実家近くの借家は家賃10万円が「自分が4万、嫁が4万、嫁さんのお母さんが2万で」とこちらも援助を受ける。新妻は今も働いており、稼ぎは肥後の4倍ほどあるそうだ。この日朝も夫人の家族と近くの神社へ必勝祈願。客席で応援する新妻の姿に、舞台上でうれし涙を流した。

 一方、大須賀は「大阪でずっと一緒にやってきた(決勝進出した他2組)大自然、アイロンヘッドらと飲みに行きたい」と話したが、こちらも援助してくれた両親に「50万円を返したい」と涙。遅咲きコンビの次なる目標は「勢いに乗ってM―1、R―1を勝って、キングオブコントを獲って…」。こちらの夢にボケはなかった。

 ◆肥後 裕之(ひご・ひろゆき)1985年(昭60)5月31日、鹿児島県日置市出身の31歳。ツッコミ担当。趣味は音楽、鍋作り。
 
 ◆大須賀 健剛(おおすか・けんごう)1984(昭59)年6月1日、愛知県刈谷市出身の32歳。ボケ担当。趣味は釣り、競馬、格闘技。ともに大阪NSC31期で08年4月にコンビ結成。

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