庵野秀明監督「エヴァ」制作遅れを謝罪「3作目までで自分を削り切ってしまった」

[ 2016年7月19日 14:56 ]

映画「シン・ゴジラ」完成報告会見に登場した庵野秀明監督

 人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明監督(56)が脚本、編集、総監督を務める映画「シン・ゴジラ」(29日公開)の完成報告会見が19日、都内のホテルで行われ、庵野監督が主演の長谷川博己(39)らとともに登壇。公開時期未定となっている「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ4作目となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」について「エヴァンゲリオンのファンの方には本当にお待たせております。本当にすみません」と謝罪した。

 会見冒頭、庵野監督は「最初に謝っておきたい」と前置きしたうえで「『エヴァンゲリオン』のファンの方には本当にお待たせしております。あれから4年、本当にすみません。申し訳ないです」と頭を下げた。「その分、こちらも頑張ってやってましたので、お許しくださいとはいいませんが、少しでもご満足いただければと。ゴジラファン、特撮ファン、日本映画の好きな方々にはご満足いただけるのではないかと思います」と続けた。

 また「エヴァンゲリオンという作品は僕自身の魂を削り取っていく作品。自分を削りながら作っていくもの、新劇場版というもので3本連続で作って、削りきってしまって、何もなくなってしまった」と苦しかった胸の内を告白。「このまま、二度と作品を作られないかもというぐらいまで追い込まれたんですが、そういう時に、東宝さんからお話をいただいて、僕自身が救われたような気がする」と話した。

 さらに「そのおかげでここにいることができるし、エヴァンゲリオンという作品を作り続けることができる」と今では前を向いているようで、「ただ、お待たせしているのは事実なので、深く深くお詫びします。本当にすみません」と再び頭を下げ、「(シン・ゴジラの制作を)本気にやっていますので、それは作品を見ていただければ伝わると思う」と力を込めた。

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2016年7月19日のニュース