又吉受賞後初エッセー掲載「文学界」史上初の発売前増刷決定

[ 2015年8月2日 15:37 ]

芥川賞を受賞したピースの又吉直樹

 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)の新作エッセーが掲載される7日発売の文芸雑誌「文学界」(9月号、文芸春秋社)が、発売前に増刷決定したことが2日、わかった。

 「文学界」9月号には、又吉が中編小説「火花」で7月16日に第153回芥川賞を受賞した後に書いたエッセーが掲載されるとあって、全国の書店から問い合わせが殺到。通常号の2倍となる2万部を発行する予定だったが、さらに1万部増刷することが早くも決定した。

 「文学界」の増刷は「火花」が掲載された今年2月号が、1933年の創刊以来初。今回の増刷は史上2度目で、発売前の増刷は史上初となる。

 又吉の原稿は「芥川龍之介への手紙」で、芥川への手紙の形式を取りながら、自らの創作にかける思いを6ページにわたって書き記したエッセー。「今回、あなたの名前が付いた賞を受賞できたことを嬉しく思います。(中略)創作に没頭する瞬間瞬間を積み上げて行き、その都度、脱皮を繰り返すようなイメージで過ごして行こうと思います」などとつづっている。

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2015年8月2日のニュース