中邨秀雄さん死去 吉本を「笑いの総合商社」に育てた元社長

[ 2015年8月2日 05:30 ]

 元吉本興業社長の中邨秀雄(なかむら・ひでお)氏が7月3日、肺炎のため大阪市内の病院で死去した。82歳。大阪市出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男正人(まさと)氏。

 55年に吉本興業入社。新喜劇の立ち上げなど、演芸部門の再興に携わった。またテレビと舞台を融合したバラエティー番組「ヤングおー!おー!」を制作し、桂文枝(当時は三枝)らを人気者に押し上げた。

 91年から社長、99年から会長。東京進出や経営多角化を進め、吉本を「笑いの総合商社」と呼ばれる存在にした。04年に名誉会長を退任。07年に不正支出疑惑が報じられ、同社は相当額の返却などを理由に法的措置は不要と結論づけた。

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2015年8月2日のニュース