球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

痩せて失速…ヤンキース・サバシアに“体重増賞与”はいかが?

[ 2013年11月24日 05:30 ]

 太っていても好成績を挙げていた投手が減量すると球威が失われる。ヤンキースのエース、C・C・サバシア投手をめぐってそんな説がささやかれている。09年、ヤンキースに加わったサバシアは19勝、21勝、19勝と期待通りのエースの働きだった。ところがこの2年間、成績が落ちた。この間、136キロあった体重を13キロも減らし123キロにした。同時に150キロあった平均球速は146キロに減速、減量が原因というのだ。

 サバシアはまだ33歳、投手としてピークの年齢なのに、今季はキャリア最悪の28ホーマーを浴び、初めて投球回211より多い224安打され、14勝13敗。だぶだぶなユニホームを太った体にまとって投げる姿はユニークだったが、重い体重に膝が耐えられなくなっていた。

 「それで2年前のオフに手術を受けたが、減量しないとまずいと考えた。子供用のシリアル(穀物)食品が好きなのだが、食べる量に気を使った」そうだ。減量成功、成績はダウン…。この話題を報じたニューヨーク・タイムズ紙は、「人にはそれぞれ運動をする上でのベスト体重があるのだろう。減量すればいいわけではなさそうだ」と医師の談話を添え、過去の例を加えた。

 戦中戦後に活躍し300勝して殿堂入りしたアーリー・ウィン投手のエピソード。オーナーから「9キロ減量すればボーナス1万ドル」と言われた。減量して1万ドルを手にしたが、成績はガタ落ち。翌年オーナーは「9キロ体重を増やして元に戻せば1万ドルのボーナス」言ったそうだ。

 ヤンキースもサバシアに“体重増加ボーナス”を出してみたらどうだろう。
 (野次馬)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る