球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

ジーターCEO批判覚悟の初仕事…その成果やいかに

 先週、フロリダ州の保養地で開かれていたウインターミーティングが終わった。注目されたのが、ヤンキースの主将から“見習い球団経営者”に転身したマーリンズ新CEO(最高経営責任者)のデレク・ジーター氏だ。その最初の仕事は、「選手年俸総額の削減」の損な役回り。今季のマ軍の赤字は5000万ドル(約56億円)と野球メディアは推計する。現在の年俸総額1億1500万ドル(約130億円)を来季は9000万ドル(約100億円)程度にしないと赤字の連鎖になる。方法は一つ、高額年俸選手の放出だ。悪評だった前オーナーと同じ経営手法を繰り返すしかない。

 今季ナ・リーグ本塁打王、MVPのスタントン外野手をヤンキースに、盗塁王のゴードン二塁手をマリナーズに、そして強打、好守のオズナ外野手をカージナルスに放出した。イチローを控えに追いやった大リーグNo・1の外野陣が10日間でイエリチ1人になった。減額目標達成の代償が戦力大幅ダウンである。

 マ軍買収でジーター氏が出資した額は球団株の4%、といわれる。それでも筆頭株主(オーナー)のブルース・シャーマン氏がジーター氏をCEOに任命したのはジーター氏自身が強く望んだため。「ファンに喜ばれるチームづくりには時間がかかる」とジーターCEO。批判は覚悟の上なのだ。

 放出された3人の代理人スコット・ボラス氏は、「来季の希望に満ちた宝石(選手)を持つチームが、それを売り渡して家賃を払う質店になった」と痛烈だ。放出先の3球団からは交換でプロスペクト(有望株)とされる若手選手を複数もらった。果たして見込み通りか、あるいはサスペクト(疑わしい)選手かは数年しないと分からない…。ジーターCEOの評価もその時まで“お預け”だ。(野次馬)

[ 2017年12月17日 05:30 ]

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