「ドジャースは良くない週だっただけなのか、それともトラブルを抱えているのか」 地元紙担当記者が分析

[ 2024年4月23日 09:15 ]

3回、右越え2ランを放ち、ダイヤモンドを一周するドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ロサンゼルスタイムズ紙のドジャース担当ジャック・ハリス記者が本拠地で3勝6敗と苦しんだ同球団の現状を分析している。デーブ・ロバーツ監督は「良くない週だっただけだと思う」とコメントしたが、同記者はドジャースは多くの人々が考えていたほど無敵ではないとし、問題点を洗い出す。

 まず先発投手陣だがタイラー・グラスノー以外の投手はあまり良くない。山本由伸は最初の5試合で防御率4・50、うち1試合しか5イニングを超えて投げられていない。ジェームズ・パクストンとギャビン・ストーンは安定感がない。グラスノー以外の先発投手は、これまで5勝4敗、防御率4・40で、1試合あたり4・44イニングしか投げられていない。リリーフ陣はエバン・フィリップス以外に好調な投手がおらず、ライアン・ブレージャー(防御率5・59)、ジョー・ケリー(防御率7・007)は不振。ダニエル・ハドソンとアレックス・ベシアは防御率3・00以下だが、いくつかの敗戦の要因になっている。投手陣の防御率は4・13でMLB全体で17位にランクされている。

 打線は1番から4番以外は力不足。テオスカー・ヘルナンデスは5本塁打もチーム最多の34三振。マックス・マンシーも4本塁打で32三振。21日(日本時間22日)の試合開始時点で、チームの6番から9番までの打者は、トータルで打率・182。これはMLBで3番目に悪い。

 加えて守備も平凡としている。DefensiveRuns Saved(守備防御点)は、守備の優れたプレーによって失点を減らすことができた場合はプラスの評価で、これは7位だが、データサイト「ファングラフス」のより包括的な守備指標では18位。この指標ではUltimate Zone Rating(守備範囲、成功率、プレーの価値)などの要素も含まれる。ドジャースは1試合あたり4・54失点でMLBで12番目に多い。失点が多いから、チャンスは確実にものにしないとと攻撃陣にプレッシャーがかかる。得点圏打率・254は18位、1年前の・276よりも下降している。

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