阪神・森下 鬼門ハマスタ突破打!チームも自身も因縁深い地で快音宣言「進化した自分を見せたい」

[ 2024年4月23日 05:15 ]

阪神・森下
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 阪神・森下翔太外野手(23)が22日、鬼門ハマスタの突破を誓った。きょう23日からのDeNA2連戦の舞台・横浜スタジアムでは、昨季開幕5連敗(22年から13連敗)を含め、チームは5勝7敗と負け越し。自身も打率・158、1打点、0本塁打とセ・リーグの本拠地球場別では最低だった。プロ初の2軍落ち、不振による号泣など…因縁深い地元。1分けを挟む6連勝が幕を開けた14日中日戦(バンテリンドーム)からの目下7試合では打率・391を誇る絶好調の若虎が、難所を乗り越え、連勝街道を先導する。 

 14日中日戦(バンテリンドーム)からの連勝は今季最長の「6」に伸びた。森下はこの間、打率・391、5打点、1本塁打。今季自己最長の6戦連続安打中と、止まらぬヒットパレードで、猛虎を今季初の首位へと引き上げた。しかし、リーグ2位・中日との差はわずか0・5。首位固めへの必須条件は「鬼門突破」だ。

 「昨年は、自分の中では横浜が課題だった。そこをしっかり打ち崩せるように、打線を引っ張っていきたい」

 ハマスタでのDeNA戦――。忌まわしき記憶が脳裏に焼き付く。昨季は開幕スタメンをつかんだものの、徐々に調子が落ち、4月16日の同戦では悪夢の3三振。この時点で打率・161まで沈み、試合後にプロ初の2軍降格が決まった。悔しさを糧に晴れ舞台へと帰還し、その後は3番打者としてリーグ優勝に貢献しながら、9月29日のハマスタ最終戦で再び試練が襲った。3打数無安打2三振で途中交代。ふがいない結果に、人目をはばからずベンチで悔し涙を流した。

 ルーキーイヤーに横浜で残ったのは、打率・158、1打点。「左ピッチャーでいいピッチャーが多かった」と、今永(カブス)、東、石田健ら先発左腕勢を打ち崩せなかったことを要因に挙げた。DeNA戦の打撃成績も同一リーグではカード別最低の打率・171。加えて、真っ青に染まるスタンドに脅威を感じ「阪神と同じような声援。横浜ファンの皆さんは、やりづらい雰囲気をつくってくる」と苦笑い。だがそれも全て過去の話。屈したままでは終われない。高らかに逆襲を宣言した。

 「それ(苦境)をはねのけるようなメンタルと実力を示したい。新たに進化した自分をハマスタで見せたい」

 幾多の苦難を味わった因縁の地から、若虎のバットで独走態勢の足掛かりを築く。ゴールデンウイークも目前だ。リーグの2位以下を一気に引き離すべく、DeNA連勝で弾みをつけたい。貯金は目下今季最多の「3」。黄金の日々へと直結する「貯金量産ウイーク」の火ぶたは、若き主砲が豪快に切る。(八木 勇磨)

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