【ソフトバンク・松本裕インタビュー】好調の要因を語り、狙うは「永遠のゼロ」

[ 2024年4月23日 06:00 ]

ソフトバンク・松本裕
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 目指すは永遠のゼロ――。開幕からソフトバンクのブルペンを支えている松本裕樹投手(28)が本紙のインタビューで好調の要因を語った。勝ちパターンの継投に定着し、11試合連続無失点(10回1/3)で防御率0・00と無双の投球を続けている。抑えのロベルト・オスナ投手(29)から技術的な助言を受けてフォームが安定。きょう23日からの敵地・ロッテ3連戦でも絶対的セットアッパーがチームの勝利のために腕を振る。(聞き手・井上 満夫)

 ――20日のオリックス戦で今季4度目の2連投。延長10回を無失点に抑え、開幕から11試合連続無失点とした。ここまでの好調の要因は。
 「ブレが少なくなったことが結果で残っている要因かなと思います。球速もありますけど、不安なく自信を持って投げられているところがいい」

 ――ブレとは何。
 「投球フォームもそうですし、ボール自体も含めてですかね」

 ――投球フォームに関してのブレとは。
 「セットポジションに入るときの形を一定にしてブレを少なくして足を上げています」

 ――昨季は53試合登板で防御率2・68。開幕から登板4試合目で初失点した。去年との違いは。
 「勝っていても引き分けでも、負けていても準備していたところがあった。その辺の、しんどさはあったかな。今年はホールドが付く場面などに任され、限定されて投げているので、その辺の違いが大きいのかなとは思いますね」

 ――守護神・オスナの状態が、まだまだ上がってきていない。勝ちパターンの役割が変わる可能性もあるかと思うが。
 「そこは僕が考えることではないので(笑い)。でも、何回を投げることになってもやることは変わらない。あのマウンドに立った時点でやること、役割は決まっている。それをこれからも出していくだけだと思っています」

 ――オスナの存在とは。何かアドバイスもあったのか。
 「今年のキャンプ中から、ずっとトレーニングを一緒にやったり。ピッチングに関しても少し話したりもありました。その辺が今は生きているかな」

 ――勝ちパターンの投手としての精神面の助言か。
 「いいえ、そういう感じではなく、本当に技術的な面です。それこそセットポジションの形は、オスナから言われたので今年から自分の中に取り入れてやっている感じです」

 ――最後に今後に向けての抱負を。
 「今のところ、本当にいい結果が出ている。手応えはありますね。去年の後半あたりからも、結構自分の中では安定して結果を残すことができたと思っているので。そういう点で言えば、自分の持っているものを出せば大丈夫。出せたら、ある程度、結果は付いてくるというのはある。自信もあるので、思い切ってやれている部分はありますかね」

 《首脳陣から絶大な信頼》ソフトバンク首脳陣は松本裕に絶大な信頼を寄せている。小久保監督は「もちろん(中継ぎの中で)一番いい」と称賛。岩手・盛岡大付から入団した1年目から知る倉野投手コーチは「メンタルの波がない。取り組みもずっと一緒。前は力を入れたり、抜いたりと投球術やセンスでやっていたが、今は常に高いレベルで一定。凄く成長した」と評価していた。

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