巨人・高梨またも好救援で3ホールド目「去年さんざん伊織の勝ちを消したんで」 後輩恐縮「いやいや」

[ 2024年4月23日 21:20 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年4月23日    ひたちなか )

<巨・中>7回、ピンチを脱した高梨(撮影・西川祐介)
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 巨人の高梨雄平投手(31)が23日の中日戦(ひたちなか)でまたしても見事な火消しを演じた。

 先発マウンドに上がっていた4年目右腕・山崎伊織投手(25)がプロ2度目の完封勝利も見えてきた7回、昨季まで同僚だった先頭・中田をストレートの四球で歩かせ、1死後、岡林に左前打を許して一、二塁。岡林に打たれた安打はこの試合3本目の被安打だったが、阿部慎之助監督(45)がベンチを出て投手交代となった。

 ここで2番手として登板したのが8年目左腕の高梨。ブルペンを出る時に山崎伊から“謝罪”を受けて今季5試合目のマウンドへ向かった。そして最初に打席へ迎えた代打・大島をシュートで遊ゴロに打ち取ると、続く山本はスライダーで見逃し三振。完璧な火消しを披露した。

 マウンドでガッツポーズを見せた先輩左腕がベンチに戻ってくると、山崎伊は申し訳なさそうな表情ながらハグで出迎え。守護神・大勢が最後を締めくくって完封リレーが完成すると、ベンチでがっちりと握手を交わした2勝目の山崎伊と3ホールド目の高梨が2人そろってお立ち台に上がった。

 高梨は9日に今季初めて出場選手登録され、同日行われたヤクルト戦(鹿児島)で今季初登板。1点リードの2死満塁という、いきなりしびれる場面でのマウンドとなったが、わずか2球で火消しに成功して今季初ホールドをマークした。その時にリリーフしたのも山崎伊だった。

 「前の時も高梨さんにピンチの場面で投げてもらって。本当に…いつもいつもすいません。ありがとうございます」と今季初勝利に続いてピンチを救ってもらった高梨に感謝した山崎伊。

 「ふふふ」と隣で笑った高梨はインタビュアーから改めて試合の感想を聞かれると「去年さんざん伊織の勝ちを消したんで。ちょっとなんとか抑えたいなっていう気持ちでいきました」と話し、山崎伊は「いやいや」と苦笑いする場面もあった。

 和やかな空気のなかでのお立ち台で高梨は「2点あったんですけど、あそこはとにかく1点もやらないっていう気持ちで投げました」とし、「これからまだあと(9連戦の残りが)8試合あるので。ただ、引き分けと負けが続いてたんで、まずは1個取れて良かったかなと思います」と笑顔を見せた。

 チームの連敗は3でストップ。14日の広島戦(東京D)以来7試合&9日ぶりの白星となった。ひたちなか市民球場での連敗も3でストップ。同球場での勝利は2007年6月23日の西武戦以来17年ぶりとなっている。

 これについては「きのう食べた常陸の牛が効きましたね」と常陸牛にも感謝。「おいしくいただきました。ありがとうございます!」と感謝、感謝の高梨だった。

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