広島・小園 開幕3番へ前進!大暴れ4安打でオープン戦打率・455 「開幕に向けて続けていくだけ」

[ 2024年3月13日 05:45 ]

オープン戦   広島4-4日本ハム ( 2024年3月12日    エスコンF )

<日・広>3回、三塁打を放った小園(撮影・高橋 茂夫)
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 広島・小園海斗内野手(23)が12日の日本ハム戦でオープン戦では2年ぶり2度目の1試合4安打を記録し、打率・455まで上げた。昨季11勝を挙げた山崎から3打席連続安打を決め、6回は通算29セーブの杉浦に対して追い込まれながら適時打。オープン戦初盗塁も決めた。今春は先発6試合のうち5試合で3番を務め、2年ぶり2度目の「開幕3番」へ着実に前進した。 

 小園が北の大地で4安打を重ねた。先制点を呼び、盗塁を決め、追加点を決めた。

 「(調子は)いいですけど、開幕に向けてしっかり続けていくだけです。満足はしていないので、技術を上げていけるように頑張りたい」

 初回2死からの左前打を皮切りに3回先頭では右翼線三塁打。レイノルズの遊撃内野安打で先制の本塁を踏み、4回2死では中前打。続くレイノルズの打席では、けん制球をもらった直後の初球に二盗を決め、昨季8盗塁からの増産へ試運転した。

 勢いは止まらない。3―1の6回2死一、二塁では左前適時打。得点した2度の攻撃に絡み、低調だった打線を9試合ぶりの2桁安打へ活気づけた。オープン戦での1試合4安打は22年3月15日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、2度目。内容も充実していた。

 山崎からの3安打は2球目、2球目、初球。持ち前の積極的な打撃で打ち損じなく仕留めた。6回は杉浦とのフルカウント勝負。外角いっぱいに来た6球目の150キロ、7球目のカットボールをファウルでかわして粘り、8球目の内角直球を左前へ。「粘ってから、逆方向に理想通りの打撃ができた」。納得の巧打だった。

 12日時点で規定打席には6打席不足で打率・455。西武・元山とともに“隠れ打率トップ”に浮上しても、「(オープン戦首位打者は)獲りたくない。開幕から打てるように…。それだけです」と表情は緩まない。開幕から16打席無安打に沈み、2軍落ちした昨季の悔しい経験を忘れられないからだ。

 新井監督は「小園はずっといい打撃をしている」と目を細めた。今春のオープン戦は先発6試合のうち5試合で3番。昨季も打順別では最多29試合で3番を経験した。「打順は他の選手との兼ね合いもある。彼ならどこを打ってもやってくれると思うので、もちろん期待している」。開幕3番なら2年ぶり2度目。6年目の春、大飛躍の予感が漂ってきた。(長谷川 凡記)

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