ソフトバンク・周東 「1番・センター」は譲らない 中軸を生かすキーマン「自分自身1番で出たら…」

[ 2024年2月24日 05:00 ]

キャンプを打ち上げナインやスタッフを前にあいさつするソフトバンク・周東選手会長(撮影・岡田 丈靖)
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 有言実行でつかみ取る――。ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が春季宮崎キャンプ打ち上げとなった23日、今シーズン定着が期待されている「1番・中堅」の奪取を宣言した。山川、ウォーカーが加わり中軸の破壊力が増すだけにキーマンとなる存在だ。24日の台湾・楽天戦から対外試合がいよいよ始まる。競争が激化する中、新選手会長が自ら言葉にして決意表明した。

 鷹の韋駄天(いだてん)、周東が対外試合スタートに向けてトップバッターの座を奪い取る意志を力強く示した。

 この日、今キャンプを総括した小久保監督は「周東が1番にハマればベスト」と言及した。もちろん、指揮官の言わんとしていることは理解している。「自分自身1番で出たら強いなと思った。近藤さん、柳田さん、山川さん、ウォーカー、栗原とクリーンアップを打つメンバーがいる中で、その前の打者がいかに大事かということは練習を見てる中でも凄く思った」と話した。

 これまでは「何番でもいい」と打順へのこだわりを見せてこなかったが、はっきりと「1番・センターでしっかり出る。そこだと思います」と宣言した。「手応えもありますが、周りの人に自分がどうしたいか、どうなりたいかを言っていかないといけない。自分に言い聞かせている部分もありますけど。話していくのが大事なのかなと思う」と決意表明した。

 いよいよ、24日の台湾・楽天戦(アイビー)から対外試合が始まる。指揮官は3月19日の阪神とのオープン戦(ペイペイドーム)から完全な本番モードになることを明言。そこまでの17試合を競争期間に設定した。

 アピールを続けて1番の座を確固たるものにする。紅白戦では2試合連続で1番で出場して7打数2安打。初戦は球数を投げさせることを意識し、2試合目はその上で積極的な打撃を試した。自ら目指す姿を思い描きながら取り組んでいる。

 限界を設けずに臨む。目指す数字を問われ、「まだ開幕していない。10割打って、10割盗塁成功して、100個走ってというのが理想なので。3割とか4割とかの数字ではなく、少しでもそれ(理想)に近づけるように頑張りたい」と表情を引き締めた。

 キャンプ打ち上げの手締めでは選手会長として「チーム全員で優勝という山を登りましょう」などとあいさつした。プロ通算の盗塁成功率・851と驚異的な足を誇るV奪回のキーマンが、リードオフマンとしてチームを引っ張っていくつもりだ。 (木下 大一)

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