DeNAドラ1・度会 初マルチ!父・博文氏の前で「理想の打撃」

[ 2024年2月24日 05:30 ]

練習試合   DeNA10―6ヤクルト ( 2024年2月23日    浦添 )

<ヤ・D>2回、適時打を放つ度会(撮影・尾崎 有希)
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 少年時代、父のユニホーム姿を追い続けていた。ヤクルトのキャンプ地・浦添。南国での記憶が、DeNAドラフト1位・度会(ENEOS)の気分を高めた。「父が階段を上って(ダッシュして)いる風景を思い出しました。懐かしさもあるし、プロで初めて試合を(両親に)見てもらい、2安打打てました」。満面の笑みだ。

 2試合連続の「1番・右翼」で先発出場した。相手開幕投手候補の小川から、対外試合初の2安打をマークした。初回先頭はカットボールをしぶとく一、二塁間に運び二塁内野安打。18安打10得点大勝の口火ともなった。

 さらに2回1死一、三塁では、内角高め直球を右前適時打。「球の精度が凄かった」と謙遜したが、「ライアン撃ち」の2打数2安打1打点で、紅白戦を含む実戦は7試合で18打数7安打の打率・389、4打点と猛アピールが続く。三浦監督も「ウチのドラフト1位ですから。いいものを持っています」と賛辞を惜しまなかった。

 現役時代15年間ヤクルトでプレーした父・博文氏(現ヤクルトアカデミーコーチ)の応援のため、幼少期に訪れた思い出の地。遊び回った記憶が鮮明によみがえった。小川淳司GMや、ENEOS先輩の塩見ら多くの関係者にあいさつして回り、「楽しかった」と振り返る。博文氏と母・祥子さんもバックネット裏で観戦し、初回の安打には祥子さんは手を叩いて喜んだ。

 「両親からも試合前に“頑張って”と連絡がきました。理想の打撃もできて良かったです」。開幕スタメンへ思い出の地で手応えは膨らんだ。24日からのオープン戦でも、背番号4はさらに上昇気流に乗っていく。(大木 穂高)

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