阪神・岡田監督、春季キャンプは「超シビア」!ルーキーの1軍スタートはドラフト2位の椎葉のみ

[ 2024年1月20日 05:15 ]

スタッフ会議を終え取材に応じる岡田監督(撮影・後藤 正志)
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 球団初のセ・リーグ2連覇に挑む岡田阪神の春季キャンプを一言で表現するなら、「超シビアキャンプ」だ。ルーキーの1軍スタートは、ドラフト2位の椎葉のみ。サプライズは皆無に等しい。コーチ会議を終えた岡田監督が言った。

 「(1、2軍のメンバー)振り分けでな、ベテランが(2軍キャンプ地の)具志川組になるからな。去年とはだいぶちゃうけどな」

 フレッシュな顔がないわけではない。力量が分かっている岩崎、岩貞、加治屋、島本、糸原、原口を最初は2軍でゆっくり調整させ、門別、茨木、富田、野口、藤田、中川を初の1軍スタートとした。

 しかし、富田と門別は昨年1軍経験があり、茨木と野口は秋季キャンプで目立った選手で、いずれも順当な選出。藤田と中川は、キャンプ途中で1軍に昇格した昨年同様、育成の狙いが強い。38年ぶり日本一を達成した昨年のメンバー構成に大きな変化を加える必要はないという、指揮官の考えが色濃く反映された選考になった。

 「11、12日に紅白戦をやるから。そこでまた入れ替えるけどな」

 先発ローテーション入りが期待される門別を除けば、アピールの時間は短い。第3クールの11、12日に予定する1・2軍合同の紅白戦の後は、ベテラン組が昇格し、「戦力」と見なされた選手だけが宜野座にとどまることができる。「紅白戦の終わりくらいから、ある程度、一年間の1軍の戦力としてのメンバー集まるから」。絞ったメンバーでオープン戦で仕上げるのは、優勝した昨年と同じパターン。ダークホースを探すのが難しいほど、虎の戦力は充実していそうだ。(倉世古 洋平)

 ▼阪神平田ヘッドコーチ しっかりした守りはキャンプの重要テーマ。シートノック、投内連係は昨年からの継続で質を高めていきたい。森下も今年は1軍からのスタート。レギュラーを確約されたわけじゃないし、野口も加わって、外野の競争は激しくなる。佐藤輝もまだ守備の伸びしろはあるから、しっかりやってもらう。それぞれ自覚して分かってやってくれるはず。

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