掛布さん 阪神バッテリーがやり切った、打者に当てない内角攻めを称賛 外角攻めは「逃げてる」

[ 2023年10月8日 18:14 ]

掛布雅之氏
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 阪神のレジェンドOBで、野球評論家の掛布雅之さん(68)が8日放送のTBSラジオ「SPORTS BULL presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。セ・リーグを制した阪神バッテリーの、打者にぶつけずに内角へ投げられる技術の高さを絶賛した。

 芸能界屈指の野球通として知られる、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(61)がパーソナリティーを務める同番組。掛布さんは前週に続き、18年ぶりセ・リーグ優勝を果たした古巣・阪神について大いに語った。

 掛布さんは6月に続いて今回が4度目の番組出演。先週は主に打撃陣について語ったが、今週は主にバッテリーの話になった。そして、相手打者への攻め方として「意外に阪神のピッチャーの凄いところは、バッターの懐を、全てのピッチャーが投げ切ります」とキッパリ。「大竹も伊藤将司もそんな速いボールないですけど、インコースきっちり投げ込むんですよね」と続けた。

 これに石橋が「それはキャッチャーのリードっていう…」と先を促すと、掛布さんは「梅野も大きいですし、坂本のリードも大きいと思います」とし、梅野が骨折で離脱した後の戦いぶりについて「坂本の存在、大きいでしょう!」と感心するような声音で称えた。

 「アイツ…。アイツって言ったら怒られちゃうか」と後輩が可愛くて仕方ない様子の掛布さん。「坂本、成長しましたよぉー!」とうれしそうにしみじみと口にすると、西勇が2安打完封勝利を飾った9月12日の巨人戦(甲子園)に触れた。

 この試合で「最大のピンチ」で迎えた丸の打席について「外もうギリギリのボールを1球目、2球目投げて。2ストライクですよ。ほいで1球、外また見せて。最後、インコースからのスライダーですもんね」と配球を絶賛。「この最後にインコース。持ってこれる坂本と投げ切れた西勇輝。これが今年のバッテリーを象徴してましたね。あのバッターに対するインコース攻め」と称えた。

 「バッターって結局、外、外くれば“逃げてる”と思いますから。逃げてるピッチャーって楽なんですよ。内に来られると、攻められると、バッターって弱いんです。だからインコースを見せる大切さを。ピッチングコーチなり、キャッチャーなりが(投手陣に)言ったのかもしれませんね」

 石橋が「競った時に厳しいところにいこうとする技術もないのにそこにいくと…」と振ると、「当てちゃうんです」と技術なき内角攻めは死球につながるとした掛布さん。「それはやめてくれってバッターは思うんですよ」と続けた。

 そして、「だから、そこの技術を磨く。キャンプの時アウトロー、アウトローって言われますけど、本当に技術をつけなきゃいけないのはアウトローもそうなんですけど、インコースのコントロールかもしれませんね」と話していた。

 

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