広島 CSファーストS初戦は床田に任せた 新井監督「シーズンで一番安定していた」

[ 2023年10月8日 05:45 ]

DeNAとのCSファーストステージ初戦先発に向け、JFE西日本との練習試合に登板し、3回を零封した広島・床田
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 広島・床田寛樹投手(28)が、DeNAを本拠地に迎える14日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)の第1戦の先発に決まった。7日はJFE西日本との練習試合に先発して3回を2安打無失点。試合後に新井貴浩監督(46)が明言した。15日の第2戦先発は、2番手でJFE打線を3回1安打零封した森下暢仁投手(26)が濃厚だ。

 第一関門突破へ、14日にマツダスタジアムで開幕するDeNAとのCSファーストSの初戦先発が決まった。今季リーグ4位の11勝、同3位の防御率2・19をマークした床田がその人。新井監督が抜てき理由を説明する。

 「レギュラーシーズンで一番安定したピッチングを見せてくれたから。そこで決めた」

 衆目の一致する人選だろう。何しろ、今季のDeNA戦でも登板7試合で3勝1敗、同1・88と抜群の安定感を誇る左腕だ。指揮官は「初回からペース配分を考えず、どんどんいってくれればいい」と期待を寄せた。

 この日は、本拠地であったJFE西日本との練習試合に先発。3回で31球を投げ、2安打零封してみせた。初回2死二塁では、球速を抑えて曲がりを大きくした126キロの新球スライダーで4番打者を空振り三振。CSへの試投で「手応えを感じた」とニンマリだ。

 「1人1イニングずつの積み重ね。負けられないので、飛ばせるだけ飛ばしたい。ゼロでいけるように、勝てるように頑張りたい」

 リーグ2連覇の17年7月に左肘の関節内側側副じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、3連覇の翌18年をリハビリに費やした床田にとっては、初の短期決戦。「勝つしかない」と意気込む。

 JFEとの練習試合では、2番手に森下、3番手に九里が登板。新井監督は「CSは特別な試合。3戦目があるかどうかも分からない。いろんなケースを考えている」と明言を避けたものの、九里は中継ぎ待機もできるだけに、15日の第2戦先発は森下が濃厚だ。

 その森下は4回からの3イニングを1安打零封。「緩い球をしっかり投げられるように意識した」と言う通り、カーブ、チェンジアップで2三振を奪った。不本意な投球が続いた今季終盤。CSに向けては制球改善に主眼を置いており「いい感じできている」と強調する。

 「初めてのCSなので、目の前の打者に集中し、自分にできることを思い切ってやりたい。チーム(の勝利)に貢献できるように」

 決戦まで1週間。本拠地の大声援を背に、屈強な左右の看板投手が本領を発揮すれば、ファイナルSへの道は確実に開ける。(江尾 卓也)

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