北別府さん、数々の栄光の記録 広島市民で107勝 無四死球試合36度 一方で逃げなかった勝負心も

[ 2023年6月17日 05:30 ]

北別府学氏
Photo By スポニチ

 広島のエースとして黄金期を築き、抜群の制球力で通算213勝を挙げた北別府学氏が16日、広島市内の病院で死去した。65歳だった。鹿児島県出身。20年1月に成人T細胞白血病(ATL)を公表し、同年5月に末梢血幹細胞移植を受けた。昨年6月には敗血症を発症するなどして闘病生活を送っていた。

 以下、北別府さんの主な記録。

 ☆赤ヘルのエース プロ19年間で、歴代19位で広島最多となる通算213勝。うち107勝を広島市民で挙げ、唯一の同球場通算100勝を達成している。日本シリーズでは0勝5敗と白星に縁がなく、5連敗はシリーズワーストタイ記録。

 ☆開幕男 セ2位で球団最多の開幕投手を9度も務め、セ最多となる開幕投手で6勝を挙げた。うち82年には開幕戦の完封を皮切りに球団記録となる11連勝。開幕投手による開幕11連勝は、20年菅野(巨=13連勝)に抜かれるまでセの最多記録だった。

 ☆精密機械 抜群の制球力で歴代9位の無四死球試合36度。86、88、91、92年にはセ1位の与四球率をマークした。一方、逃げずに勝負を挑んだ結果、歴代4位でセ最多の380本塁打を浴び原辰徳(巨)に最多の14本を打たれた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月17日のニュース