阪神・岡田監督 ショートは肩よ!木浪に注目「ちょっと再発見やな。思っている以上に強いな」

[ 2022年11月4日 05:15 ]

シートノックで一塁へ送球する木浪(撮影・成瀬 徹)
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 阪神の岡田新監督が遊撃レギュラーの条件に「肩」を挙げた。甲子園は土のグラウンド。人工芝よりもイレギュラーが発生しやすいことを踏まえ、「いい体勢で捕球できることは少ないからな、そういう時に最後に生かされるのは、地肩やな。悪い体勢でもガッと投げられるというかな」と持論を展開した。

 就任直後から、二遊間は守備優先を掲げ、遊撃手については特に「打よりも守り」の方針を鮮明に打ち出していた。打率は「2割ちょっと」でも許容範囲という認識を示したほどの守り重視で、中でも肩が必須条件だと初めて明かした。

 だからこそ、高卒4年目の小幡を10月の「みやざきフェニックス・リーグ」で出場機会が多かった二塁ではなく、遊撃に専念させていた。秋季キャンプ2日目、新たに評価を高めたのは28歳の木浪で「けっこう強いな、肩。俺も、それはちょっと再発見やな。思っている以上に肩は強いな」と口にした。

 木浪は、社会人Hondaから入団した最初の2年こそ遊撃手で80試合以上に出場したものの、中野にポジションを奪われたこの2年は、二塁や三塁の守備に就くことが多かった。再び脚光が当たりそうな展開に「そうやって評価をしてもらったのはありがたいが、自分は教わっていることをやっていくしかない。反復練習をとにかくやりたい」と守備向上に意欲を見せた。

 指揮官は侍ジャパンに合流した中野の課題について「まず肩よ」と挙げ、二塁転向を改めて示唆した。とはいえ、2年間もレギュラーを務めた第一人者の実力を認めていないわけではない。新生・小幡か、木浪の復権か、中野の実績か。遊撃手争いの見応えは十分だ。(倉世古 洋平)

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2022年11月4日のニュース