ソフトBテスト生・ホーキンス、米独立2冠男が打撃練習で強烈インパクト 藤本監督「使えそう」

[ 2022年11月4日 05:00 ]

フリー打撃するホーキンス(撮影・岡田 丈靖)
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 新たな巨体“ヒゲダン”が来た。ソフトバンクは3日、宮崎秋季キャンプをスタートさせた。テスト生として米独立リーグ2冠王のコートニー・ホーキンス外野手(28)がさっそくアピールを開始。右の大砲候補の打撃練習を見守った藤本博史監督(58)は、タイミングの取り方を絶賛した。

 選手バスがキャンプ地、生目の杜運動公園に到着した午前9時40分。見慣れない男が選手たちとアイビースタジアム内へと消えた。剛毛のあごひげにサングラス姿。異常なまでに大胸筋が発達し、丸太のような両腕にはタトゥー。テスト生として来日した米国人外野手は、ホークス入りを狙うホーキンスだ。

 今季の米独立リーグで48発、125打点をマークし2冠に輝いた男は言葉を発することなく、バットで表現した。打撃練習をケージ裏で見守った藤本監督は口ヒゲを動かし、早くもうなった。

 「いいと思う!タイミングの取り方が日本向き。米独立リーグで48本塁打、打率も3割くらい。ちょっと、おもろいんじゃないかと。初日を見た感じは使えそう」

 右の大砲候補は時差ボケもありながら約10日ぶりの打撃練習の1回目で31スイング中、柵越え5本。2回目には場外弾も放った。球団の駐米スカウトと代理人の推薦もあってテスト生として参戦。初のNPB入りを狙う。

 「明日は4回打たせてくれと言っている。大砲候補ですね。どんなもんか見せてほしい。試合形式での対応が重要。しんどいとなれば(獲得は)なくなるが、よければもらう。結果よりも内容を見たい」。テスト同行は9日まで。8、9日にシート打撃で最終試験を行う。

 身長1メートル90、体重111キロの巨体だが、指揮官は動けると判断している。「足も体の割に遅くない。外野も守れる。ただもんじゃないよ」。“金の卵”の期待を抱かせる初日。グラシアルの去就も流動的となっているだけに、バックアップの大砲を確保しておきたいチーム事情もある。ヒゲ自慢の監督にも負けないヒゲで強烈なインパクトを残した謎に満ちたテスト生は、残る6日間もアピールを続ける。(井上 満夫)

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2022年11月4日のニュース