松坂大輔氏 清原氏の「〇〇ついとんのか」発言を冷静に分析 「球児の立場じゃ、できなかったのでは」

[ 2022年11月4日 20:15 ]

松坂大輔氏
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 西武やレッドソックスなどで活躍し、日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(42)が3日、自身のYouTube「松坂大輔official YouTube」を更新。西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放つなど活躍した清原和博氏(55)をゲストに招き、さまざまな思い出を語った。

 2人の日本でのオープン戦なども含めた対戦成績は27打数7安打で2本塁打、9三振となっている。清原氏は松坂氏のすごさについて「大輔のボールは、この辺(バッターの直前)から加速してくる。大体、普通この辺からボールは緩くなる。この辺りからスライダーも全部加速する。ブワッって。それはビックリした。真っすぐはブワッとくるし、また藤川球児くんの球とはまた違う」と評した。

 暗黙の直球勝負の話題の中で、清原氏が「藤川投手には僕がちょっといらないこと言ってしまいましたけど…」と話すと、松坂氏と同じ1980年生まれである、「火の玉ストレート」と言われた藤川球児氏の話題となった。今でも語り草となっている05年4月21日の巨人―阪神戦(東京ドーム)での清原VS藤川の対決。阪神の8点リードで迎えた7回2死満塁でフルカウントから藤川がフォークを投じ空振り三振。試合後、清原氏は「逃げ腰のピッチング、ケツの穴小さいわ。〇〇ついとんのか」と発言した。この発言で、藤川氏は直球を磨くきっかけに。同年6月25日(甲子園)の再戦では、再びフルカウントから外角低め149キロ直球で空振り三振。藤川氏は「清原さんのおかげで吹っ切れて、真っすぐで押せるようになった」と感謝し、清原氏も「完敗です。僕が20年間見た中で最高のストレート」と称えた。

 松坂氏は「見てました。両方ともというか…。その言葉が出た打席も見てましたし」と語った。清原氏は「あそこであのフォークはないよね。パ・リーグ出身としてはないよね?カウント(3ボール1ストライクから)フォーク、(フルカウントから)フォーク。500本塁打かかってたんだよ、俺」と同調を求めると、松坂氏は「その気持ちも、もちろん分かりますし、ただ当時の球児の立場を考えたら、それも仕方ないのかなって」と冷静に語った。

 「多分、あの時の球児の立場で、矢野さんがフォークを出して、首振って、これ(ストレート)はたぶん、出来なかったんじゃないですかね」と松坂氏。05年は、藤川氏が入団7年目でようやく1軍に定着した年でもあった。この松坂氏の言葉に、清原氏も「俺も球児に文句言ってから、“あっ、違うわ。サイン出してるの矢野や”って。俺悪いことしたな」と話していた。

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