【Wシリーズ舞台裏】フィリーズの守備引き締めた新加入マーシュ

[ 2022年11月4日 02:30 ]

ワールドシリーズ第4戦   アストロズ5-0フィリーズ ( 2022年11月2日    フィラデルフィア )

フィリーズ外野守備陣の要として高い期待を集めているマーシュ
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 フィリーズの守備は悪名高かった。一塁で11度のゴールドグラブ賞に輝いた解説者キース・ヘルナンデス氏が「守備がひどすぎて、フィリーズの試合は見たくない」と発言し話題になった。そんなチームの守備を引き締めたのが、トレード期限にエンゼルスから移ってきたブランドン・マーシュ外野手だった。

 担当のパコ・フィゲロア・コーチが証言する。「彼には守備のキャプテンになってくれと言った。外野の両コーナーは、シュワバー、カステラノスとベテランだが、全部捕るくらいの気持ちで良いと」。「OUT ABOVE AVERAGE(OAA)」という指標がある。平均の野手よりどれだけ多くアウトを奪ったかを示すものだ。マーシュの「+9」に対し、シュワバーは「-13」、カステラノスは「-9」。「打球の追い方が良いし、状況判断も的確」と同コーチ。マーシュ本人も「野球を始めてからずっと守備には誇りを持って取り組んできた」と言う。エ軍ではトラウトがいたため、左翼が多かったが、中堅で才能を発揮。世界一へ、なくてはならないキーマンとなった。(奥田秀樹通信員)

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2022年11月4日のニュース