フィリーズ WSタイ記録の5発!本拠PS6戦全勝で世界一へ前進

[ 2022年11月3日 02:30 ]

ワールドシリーズ第3戦   フィリーズ7―0アストロズ ( 2022年11月1日    フィラデルフィア )

<フィリーズ・アストロズ>初回、ハーパーの先制2ランに沸くフィリーズベンチとスタンドのファン(AP)
Photo By AP

 ワールドシリーズ第3戦は1日(日本時間2日)に行われ、フィリーズが同シリーズの1試合最多に並ぶ5本塁打でアストロズに7―0で快勝し、2勝1敗とした。主砲ブライス・ハーパー外野手(30)が初回に先制2ランを放ち、7月までエンゼルスで大谷の同僚だったブランドン・マーシュ外野手(24)らが続いた。

 戻って来た本拠地で、主砲の勢いが加速した。初回2死一塁、ハーパーがマクラーズの初球84・6マイル(約136キロ)のカーブを右中間席に叩き込んだ。

 「ホームに戻ってきただけで、流れは変わる。ファンのおかげでね。町中が興奮していて、彼らの前でプレーするとわくわくする」

 口火の先制弾は、今ポストシーズン(PS)6発目。ベンチに戻ると仲間を呼び、何ごとかささやいた。2回、先頭のベームが初球の93・2マイル(約150キロ)高速シンカーを左翼席に運ぶ。「何か情報があれば、いつでも味方に伝える」とハーパー。ベームのソロは、ワールドシリーズ通算1000号という節目の一発になった。

 ハーパーに何を教えられたのか。ベームは「2人の間だけの話だから」と明かさなかった。マクラーズの足の上げ方で、低い時は高速シンカー、高い時は変化球だったのではと推測される。2死後にマーシュがソロで続くなど、ワールドシリーズタイ記録の5本塁打でマクラーズをKO。うち4発が変化球を捉えた。選手は認めなかったが、癖を見抜いていた可能性は高い。

 今PSは本拠地では6戦全勝。敵地での第2戦で連続試合安打が「11」で止まっていたハーパーは「このチームとここで戦えていることがうれしい」と後押しに感謝した。(奥田 秀樹通信員)

 ≪17年アストロズ以来4度目≫ハーパー、ベーム、マーシュ、シュワバー、ホスキンスによる1試合5本塁打はワールドシリーズタイ記録。1928年ヤンキースの第4戦(カージナルス)、1989年アスレチックスの第3戦(ジャイアンツ)、2017年アストロズの第5戦(ドジャース)に続き4度目。過去3チームは全てシリーズを制覇した。17年のアストロズはグリエル、アルテューベ、スプリンガー、コレア、マキャンが本塁打し、13―12の打ち合いを制した。

続きを表示

2022年11月3日のニュース