ソフトB・王会長「主役は君たち」ミーティングで若タカに訓示 3日から宮崎秋季C

[ 2022年11月3日 05:00 ]

宮崎空港に到着し歓迎を受ける藤本監督(中央左)と今宮(同右)(撮影・岡田 丈靖)
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 秋の主役は君たちだ!ソフトバンクはきょう3日から始まる秋季キャンプに合わせ、2日、宮崎入りした。王貞治球団会長(82)は、到着後のミーティングで若手中心の選手へ「主役は君たちだ」と訓示。特別チームアドバイザーとして83歳となる来季も続投するレジェンドの激励からV奪回のための“実りの秋”が始まる。また、藤本博史監督(58)は、若鷹へレギュラー奪取を厳命した。

 穏やかでもあり、激しくもある言葉だ。82歳の王会長は秋季キャンプ開始の前日ミーティングで、孫のような世代の若鷹たちの前に立った。

 「みんなお疲れさま。明日からだね。秋のキャンプは体もできているし、思い切ってやれる。みんな課題があると思うけど、おのおのチャレンジしてほしい。主役は君たちなんだからね」

 野球選手にとって秋は別れの季節。このオフも構想外になり、引退、退団など別の道を歩くことになった仲間がいた。秋季キャンプに選ばれず、筑後のファーム施設に“居残り”する選手もいる。だから声高に言った。

 「来年から野球ができなくなる人もいるが、せっかくこの世界に入ったなら10年、15年とやれたら最高じゃないか。そうするためには年々、自分を高めていくしかないんだよ」

 今季はオリックスと同率ながら2位。CSファイナルSでも敗れ、日本一への挑戦権は手にできなかった。終わったことは変わらない。「シーズンが終わる時期によっては、キャンプが短くなる年もあるけど、今年はしっかりやれる。悔しい思いをしたけど、自分自身に厳しくやっていこうや。いいキャンプにしよう。頑張って」と負けたことでできた“時間”を利用し、成長するように促した。

 宮崎入り後、取材対応した藤本監督も思いは同じ。主力をコロナ禍で欠いた今年8月に代替戦力として攻守に奮闘した野村大、谷川原、増田の“筑後ホークス3人衆”に定位置獲りを期待。「まずはレギュラーを獲ってほしい。代打からのレギュラーじゃなく、レギュラーからの代打。増田や野村(大)なんかは守備からしっかりやらないとね」。野村大は一、三塁。谷川原は捕手と外野手、増田は内、外野と複数ポジションを守ることで、いつでも狙える位置に置くつもりだ。

 これだけの号令が飛ぶのだから18日までの秋季キャンプがハードになることは間違いない。使い古された“地獄の秋”。それは覇権奪回への第一歩だ。

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2022年11月3日のニュース