オリックス・山崎颯 最速159キロで3冠王・村上斬り!中2日で再び回またぎも強気に攻めて2回完全投球

[ 2022年10月27日 05:01 ]

SMBC日本シリーズ2022第4戦   オリックス1-0ヤクルト ( 2022年10月26日    京セラD )

<オ・ヤ>2回を無失点に抑えたオリックス・山崎颯(撮影・椎名 航)
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 オリックスの山崎颯は3冠王の村上に力勝負を挑んだ。8回1死。走者はいなくても、リードはわずか1点しかなく、常に同点の危険と背中合わせ。初球から速球を内角へ投げ込んだ。2球目で空振りを奪い、3球目は最速159キロまで上がって再び空振りさせた。追い込んでからも158キロを連発。低めのフォークを見切られ、フルカウントからの7球目にも直球を選んだ。再び159キロを計測した熱投で左飛に押し切った。

 「変化球とか見切られた部分があったので、真っすぐしかないと思って投げました。宇田川がいいピッチングをしたんで、自分も負けないピッチングをしようと思って上がりました」

 9番から始まった7回を打者3人で抑え中軸と対した8回も外飛3つに退けた。全35球のうち21球がストレート。村上だけではない。打率4割台の塩見、前夜決勝弾の山田、打率5割を超えるオスナも速球を決め球に封じた。ヤクルト打線のキーマンたちを圧倒した快投は第1戦から終始劣勢だったシリーズ全体の流れを変える可能性がある。

 2回33球を投げた第2戦から中2日。疲労が残る中でも再び2回を完全投球でつないだ。2試合計4回で1安打しか許さず、防御率0・00が光る。CSファイナルSで計測した160キロは同世代の山本を上回る球団最速記録。逆転日本一を信じて出番を待つ。

 ◇山崎 颯一郎(やまざき・そういちろう)1998年(平10)6月15日生まれ、石川県出身の24歳。敦賀気比では2年春夏、3年春と3季連続甲子園に出場し、2年春に優勝を経験。16年ドラフト6位でオリックス入団。19年8月に右肘内側側副じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、同年12月に育成契約。20年12月に支配下に復帰した。21年5月1日のソフトバンク戦でプロ初登板を果たし、9月29日のロッテ戦でプロ初勝利。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。

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2022年10月27日のニュース