斎藤佑樹氏 逝去した「恩師」応武監督との感動秘話で偲ぶ 「素敵な監督」もらい泣きするファンも

[ 2022年9月11日 12:40 ]

東京六大学野球・2010秋季リーグ戦。優勝杯を手に笑顔を見せる早大・応武篤良監督(左)と先発の斎藤佑樹投手
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 斎藤佑樹氏(34=前日本ハム)が10日に自身のインスタグラムを更新。早大で監督も務めた応武篤良(おうたけ・あつよし)氏が7日に心不全のため死去したことを受け、哀悼の意を評した。

 斎藤氏は「恩師である早稲田大学元監督の應武さんが天国へ旅立たれました。見た目はちょっと怖いけど僕たち選手を見る眼差しはとても優しかった」とつづり、早大時代の秘話で恩師を偲んだ。

 「意味のない練習かもしれないけどいつか笑える日が来るぞ」

 そんな言葉を掛けられた斎藤氏は当時「4年間でたくさん走り、たくさん投げました」と振り返った。その裏で、応武氏は常に選手の体を心配をしてくれたという。

 「どこか痛い場所はないか?違和感があったらすぐに言えよ。今も大事だけどこの先も長いぞ」

 温かい言葉の数々を思い出しつつ、「僕たちがプレーに集中するためにマスコミの方たちをシャットアウトしたり、批判的な記事を書いたらすぐ出禁にしたり、今思えば無茶苦茶なことをしていたけど(笑)、僕たち選手はいつも守られていました」と思いをつづった。

 さらに、日本ハムに入団後、なかなか結果を出せなかった日には受話器越しに「大丈夫だ!苦しんでる斎藤の姿も結構いけてるぞ!」と冗談で和ませてくれたこと。引退を報告した際には「じじいになった時にお前が同世代で1番野球界に貢献していればいいんだ。お前の仕事はここからが本番だ!」と激励してくれたこと。「その言葉が今の僕の道標になっています」と斎藤氏は胸中を明かした。

 また「亡くなる数日前、当時の早稲田大学野球部を振り返り、監督からメッセージが送られてきました」として、応武氏の言葉を原文のまま掲載した。

 「本当に素晴らしい仲間だよ。指導力のなさを学生達が研究して、分析して、皆が考えて勝利に向かう。素晴らしいと思いましたよ。負けて、坊主にもなった。感謝の気持ちを両親、家族と野球が神宮の満員の中で出来た。その仲間は最高だ(^_^) 私だけが昭和野郎で迷惑かけたな」

 様々な思いをかみ締めた斎藤氏は「應武監督、ありがとうございました。教え子たちはもちろん、あなたを偲ぶ仲間がたくさんいます。みんなそれぞれ、天国に向かって乾杯しているはずです。今日、僕もそうします。そっちであまり飲みすぎないでくださいね」と締めた。

 この投稿には多くの野球ファンが共感。「素敵なお言葉で心にしみます」「素敵な監督さんに出会えた事に感謝ですね」「泣きながら読みました。素敵な監督さんでしたね」「素敵な監督さんとの出会いは一生の宝物ですね」といった声が集まっていた。

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