ヤクルト・村上 甲子園の弟に続いた兄弟“アベック適時打”「高校野球に負けない、いい戦いを」

[ 2022年8月17日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3阪神 ( 2022年8月16日    神宮 )

<ヤ・神>3回、適時打を放ち笑顔の村上(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト・村上が高校球児ばりの執念を見せた。2―0の3回1死三塁。青柳の135キロのカットボールに食らいつき、詰まりながら中前打。今季101打点目に「いい当たりではなかったが適時打になってくれてよかった」と汗を拭った。

 母校・九州学院の甲子園ベスト8進出を見届けてから球場入り。「みんないい顔して戦っている。高校野球に負けない、いい戦いをしたい」と刺激をもらって試合に臨んだ。母校の4番を張る弟・慶太(3年)も初回に中前適時打。兄弟ともに4番に座り、同じ中前への一撃で、中盤に主導権を握った。

 チームは青柳に今季2戦2完封を許していた。2回には先頭打席で四球を選び、先制のホームも踏んだ。今季青柳から20イニング目での初得点となり結局4回4失点で降板に追い込み、天敵右腕の連勝を「9」で止めた。

 連勝は7月31日~8月2日以来、2週間ぶりとなり、高津監督も「なかなか勝てない中で連勝したことは大きい」と青柳を攻略した打線を称えた。「高校の3年間(の経験)は今生きていることばかり」と村上。本塁打と打点はリーグ断トツで、打率・320はトップのDeNA佐野と2厘差。初心に返って3冠王への道を進む。(君島 圭介)

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