阪神新打線もあと一歩…9回2死から島田がチーム61イニングぶりタイムリーなど意地の4連打

[ 2022年8月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-5ヤクルト ( 2022年8月16日    神宮 )

<ヤ・神>9回、島田は適時打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 阪神は打順を組み替え、代打、代走でも手を尽くした。9回には島田にチーム61イニングぶりの適時打が生まれるなど粘りを見せたが、勝利には届かず。7連敗となった試合後「9回は明日以降につながるか」と問われた矢野監督も、厳しい現実を受け止めるしかなかった。

 「まあ、そうしたいけど。同じような試合展開でやられている…。うーん、“何とかしないと”とみんな思ってやってくれているんだろうけど、形にならない」

 意地を見せたことに満足できる時期ではない。それでも、最後の粘りを明日につなげるしかないのも事実だ。1―5の9回2死から、梅野が三遊間への当たりで全力疾走し、遊撃内野安打とする。途中出場の陽川が右前打で続くと、島田が中前へチーム待望の適時打を放った。なお、2死一、三塁の山本の打席で登板したマクガフの暴投でさらに1点追加。山本も中前打し再び一、三塁とすると、その代走の植田が決死の二盗を決め、一打同点の好機までつくった。

 最後は本塁打を放っていた糸原が右飛でゲームセット。絶対に諦めない姿勢を見せた一方で、ヤクルトとゲーム11差となり、奇跡の逆転優勝は風前のともしびとなった。

 「今は打線が活発で点を取れるという状況じゃない。最少失点で何とか乗り切るというのをチーム全体でやっていかないと、追い上げて、結局追いつけないってことにもなる」

 佐藤輝を75試合ぶりに4番から外し、糸原、ロハス、ロドリゲスという中軸で臨んだ一戦。“苦肉の策”も実らず、神宮の夜風が身に染みた。(山添 晴治)

 ▼12年の阪神、シーズン2度の7連敗 7月15日のヤクルト戦から3連敗し、前半戦最終戦となった18日巨人戦はドローで球宴期間に突入。リーグ戦再開の25日中日戦は吉見に完封され、その後の3試合も1得点と打線が奮わず、5年ぶりの7連敗。8試合で10得点に終わった。29日のDeNA戦で連敗脱出に成功したが、4日後の8月2日、長期ロード前のラスト甲子園でヤクルト・ロマンに完封を喫すると再び低迷。8試合で3度の零敗を含む1分け7敗で8連敗を喫し、8連敗目の8月11日には自力でのCS進出の可能性も消滅した。

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2022年8月17日のニュース