日本ハム輝星「これが甲子園か」“凱旋”も黒星「高校の時はホームみたいだったのに阪神の応援凄かった」

[ 2022年6月5日 18:51 ]

交流戦   日本ハム3ー8阪神 ( 2022年6月5日    甲子園 )

<神・日>3回終了時、この回に4点を失った吉田は悔しさをにじませながらベンチに戻る (撮影・後藤 大輝)
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 日本ハムの吉田輝星投手(21)が5日、阪神戦(甲子園)で先発したが、3回4失点でプロ初登板以来の先発勝利はならなかった。

 4年前の夏に金足農のエースとして日本中を沸かせた右腕が、甲子園に帰ってきた。しかし、かつての“庭”とはイメージが違った。「高校の時は状況的に僕らがホームみたいな雰囲気はありましたけど、ビジターチームとして来てみると、阪神の応援が凄くて、これが甲子園かっていう感じだった」

 初回から最速147キロのストレートを軸に「中継ぎのイメージ」でガンガン押していった。安打は許しても得点は許さない。スタンドの大歓声には圧倒されたが、「初回と2回はピンチになるたびに応援を逆に僕も凄い力に変えて良かったかなと思いますね」。甲子園で連勝中の阪神打線を相手に無失点と、序盤は上々の立ち上がりだった。

 しかし3回、先頭の伊藤将に左安打で出塁されると、2死一塁から近本に中安打、続く佐藤輝にも右安打され先制を許す。さらに2死一、三塁で6月絶好調の大山に142キロのインコースへのストレートを左翼スタンドに豪快に運ばれ3ラン被弾。新庄ビッグボスも思わず拍手を贈る一撃で0-4とされ、この回でマウンドを降りた。

 大山に被弾したことについて、吉田は「多分完璧に狙っていて、めちゃくちゃいい打ち方をされた。ああいうのを詰まらせてファウルとか取れるような真っすぐを身に付けるとか、それこそスライダーとかあればああいう場面で投げられたと思いますし。これからしっかり考えながら練習していこうかなと思います」と試合後に話した。

 初対決となった阪神打線については「7人左バッターで、低めとかもしっかり(見極めて)、三振が少ないイメージだった。盗塁もあるし、クリーンアップは凄い一発あるし…怖いなと思いました」とし、結局3回4失点で降板となったことに「回の先頭を何回も出してしまった」と反省を口にしていた。

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