トヨタ自動車 都市対抗本戦切符 打って走って1番・徳本!投げてはエース吉野8回零封

[ 2022年6月5日 20:11 ]

第93回都市対抗野球大会東海2次予選・第4代表決定戦   トヨタ自動車5―0西濃運輸 ( 2022年6月5日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

<トヨタ自動車・西濃運輸>1番打者としてけん引したトヨタ自動車・徳本
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 トヨタ自動車が投打にかみ合い、第4代表の座をつかんだ。試合を動かしたのは、予選5試合で1番を任された徳本健太朗。西濃運輸先発・林優樹の立ち上がりを捉えた。

 「第1打席で出塁していたのは初戦のフォアボールだけだったので、打って投手陣を助けてあげたかった。何とか先頭で良い流れをつかめるようにしたかったです」

 初回先頭のフルカウントから、外角ストレートを中前へはじき返した。続く北村祥治の打席で、真骨頂を発揮する。一塁塁上から重圧をかけ、2度けん制をもらうと6球目にスタート。50メートル走、5秒7の俊足で難なく二塁を陥れ好機を広げると、4番・逢沢崚介の右前打で先制のホームを踏んだ。

 投げては2次予選で大車輪の活躍を見せてきた吉野光樹が、またしても好投を見せた。初回こそ無死一、二塁と攻められたが、動じることはなかった。

 「(北村)祥治さんから“代表決定戦はこんなもんだから”と声を掛けてもらえて、割り切ることができました。状態が悪い中でも、ゲームをつくれたことは良かったです」

 続く谷恭兵を投ゴロに打ち取ると、後続も遊ゴロ、二飛で無失点。9回完封した前回5月31日の東海理化戦から中4日と状態は万全ではなかったが、リズムの良い投球を心がけ8回を5安打無失点に封じ込めた。2次予選3試合では23回をわずか自責1。防御率0・39は、エースの証でもあった。

 「今日も、たくさんの方が応援に来てくださり、力になりました。その方々に東京ドームでも楽しんでいただけるよう、チームとして守り勝つ野球を、より徹底していきたい。個人としてはまず塁に出て盗塁、走塁をしっかりやっていきます」徳本は8年連続24回目となる本戦へ思いをはせた。過去2年は初戦敗退。チームとして味わった悔しさを、晴らすための舞台となる。

 ▼藤原航平監督 (2次予選でチームとして)2回敗れましたが、大会を通じて吉野がたいぶ成長してくれた。初戦を投げ切れたことで自信になったのでは。ディフェンスは変わらず意識レベルのところから根付いているものを出せた。シャッフル、インパクトに合わせるなど0秒1でも速く前の塁を取る、ということも徹底できている。バントも含めて、そういうところから攻撃につなげよう、と。東京ドームでしっかり勝ちをつかめるよう、ここから1カ月つくりあげていきたい。

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2022年6月5日のニュース