日本ハム・吉田輝星 甲子園で先発も3回4失点KO「久々の甲子園でもっと良い投球をしたかった」

[ 2022年6月5日 15:18 ]

交流戦   日本ハムー阪神 ( 2022年6月5日    甲子園 )

<神・日>満員の甲子園球場で先発する吉田(撮影・平嶋 理子)
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 日本ハムの吉田輝星投手(21)が5日、阪神戦(甲子園)で先発したが、3回4失点でプロ初登板以来の先発勝利はならなかった。

 まだ記憶に新しい4年前夏のヒーローが甲子園に帰ってきた。最速147キロのストレートを軸に、初回からガンガン押していく。甲子園で連勝中の阪神打線を相手に安打を許しながらも、初回、2回を無失点に抑えた。

 しかし3回、先頭の伊藤将に左安打で出塁されると、2死一塁から近本に中安打、続く佐藤輝にも右安打され先制を許す。さらに2死一、三塁で6月絶好調の大山に142キロのストレートを左翼スタンドに豪快に運ばれ3ラン被弾。新庄ビッグボスも思わず拍手を贈る一撃で0-4とされ、この回でマウンドを降りた。

 登板後に吉田は「毎回のようにピンチを背負ってしまいましたが、初回、2回のピンチはしっかりと防ぐことができました。3回、佐藤輝明選手に対してボールが甘く入ってしまったことが悔やまれます。もう少し変化球も混ぜて、攻められればよかったのかなと思います。久々の甲子園でもっと良い投球をしたかったです」と悔しさをあらわにした。

 連敗ストッパーの役割を期待された登板。甲子園球場ではコロナ禍で無観客開催だった20年のオープン戦で1度救援登板しているが、公式戦はプロ入り後初めて。チケットは完売し、金足農を全国準優勝に導いた18年夏のような超満員の中での登板に向け「特別な球場。最近疲れがたまって体が重かったけど、それも吹き飛ぶぐらい。せっかく甲子園で満員なので、精いっぱいそれを楽しんでいきたい」と気持ちを高ぶらせていた。

 試合前日に新庄監督は、主に中継ぎとしてここまで20試合に登板し、防御率3・33と安定した成績を残して先発機会をつかみ取った右腕に「4年前を思い出して、元気はつらつ、マウンドで躍るように」と期待。「もちろん5回は投げてほしい。5回が良かったら6回。6回良くても7回はない!ノーヒットノーランしてても6回!」と話していたが、3回で無念の降板となった。

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