巨人・原監督「回したということは僕はよかったと思う」 3イニング連続“幻の先制打”珍事にも判断支持

[ 2022年5月4日 18:47 ]

セ・リーグ   巨人6―3広島 ( 2022年5月4日    マツダ )

<広・巨>5回2死一、二塁、吉川尚の中前打で二塁走者の大城が本塁を突くもタッチアウト。原監督(中央)もガックリ (撮影・奥 調)
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 首位・巨人は3点差をハネ返して敵地での広島戦に逆転勝ち。今季最長の連敗を4で止め、貯金を8に戻した。

 先発右腕・戸郷が5回に3失点して先制を許したが、直後の6回に主砲・岡本和が起死回生の11号同点3ランを左中間スタンドに放ってあっという間に同点。7回には代打・中島が左翼線へ適時二塁打を放って勝ち越し、これが決勝点となった。8回には途中出場していた広岡が右中間へ2点適時三塁打を放って突き放した。

 最終的には勝利を収めたものの、3回、4回、5回と3イニング連続で“幻の先制打”に終わる不運にも見舞われた。

 まずは3回だ。先頭の大城が四球で出塁。犠打などで2死二塁とし、吉川は右前へ弾き返した。だが、右翼を守る広島のドラフト3位・中村健の好返球に二走・大城が本塁憤死。巨人は先制点を逃した。

 すると、なおも0―0で迎えた次の4回だった。先頭の香月が四球で出塁し、またも2死二塁の先制機。今度は丸が右前打を放ったが、再び中村健の好返球に阻まれ、二走・香月が本塁でタッチアウトとなった。間一髪のタイミングにベンチの原辰徳監督(63)はすかさずリクエスト。だが、審判団によるリプレー検証でも判定は覆らず、巨人は2イニング連続で“幻の先制打”となった。

 さらに“不運”は続いた。なおも0―0で迎えた5回だ。1死から大城、湯浅が連続四球。戸郷は3バント失敗で、2死一、二塁から吉川が今度は中前打を放った。だが、これも中堅・西川が好返球。二走・大城が3回に続いて本塁憤死となり、巨人は3イニング連続の“幻の先制打”となった。

 試合後、巨人の原辰徳監督(63)は3度の本塁憤死を振り返り「回したということは僕はよかったと思う」と三塁コーチャーを務める元木ヘッドの判断を支持。「相手の送球というものが非常によかったというところですね」と素直に相手のプレーを称えた。

 また、4回の香月が本塁憤死した場面ではリクエスト失敗に終わったが、7回の守備では一走・上本へのけん制セーフに迷わず2度目のリクエスト。審判団によるリプレー検証の結果、今度は判定が覆ってアウトをものにした。その場面について聞かれると「おぉ、そうですね。ルールの中でしっかりと使ったということですね」と話していた。

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