野村謙二郎氏 広島が主導権握る上で大きかった坂倉の先制打 さすがの勝負強さで重い空気払しょく

[ 2022年5月4日 05:30 ]

セ・リーグ   広島12-3巨人 ( 2021年5月3日    マツダ )

<広・巨>1回2死二、三塁、坂倉は中前に先制の適時打を放つ(撮影・奥 調)
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 【野村謙二郎 視点】初回のビッグイニング。中村健と矢野の活躍をまずは褒めたい。ただ、主導権を握る上で大きかったのは2死一、三塁で放った坂倉の先制打だ。好機を築けど、なかなか得点につながらなかった中日戦の重い空気を振り払い、良い形で若い2人につないだ。さすがの勝負強さだった。

 その流れで小園にも快音が戻った。彼らしい打撃で3安打。芯に当たったのは久々ではなかったか。そんな苦境でも、守備に連鎖反応が出なかったのは特筆ものだ。打撃同様、守備にも好不調があるようだと定位置を外される。試合に出続け、快音を響かせることで“よし、明日も”と前向きになれるはずだ。

 相次いで合流した新外国人選手にも触れておきたい。中継ぎで来日初登板したターリーと、5日に初先発が予想されるアンダーソン。投手陣の戦力としてはもちろんだが、マクブルームにとってもコミュニケーションが取れる2人の存在はプラスに働くとみる。

 先発・床田には21日ぶりに白星が付いた。全てが良い方向に行きそうな勝利だった。(スポニチ本紙評論家)

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2022年5月4日のニュース