阪神再出発へ、輝&大山が引っ張れ 7連勝ならずも今日こそ満員甲子園に歓喜届けて「喜んで帰ってもらう」

[ 2022年5月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-3ヤクルト ( 2021年5月3日    甲子園 )

<神・ヤ>6回2死二、三塁、三邪飛に倒れ悔しがる佐藤輝(投手・小川)(撮影・成瀬 徹)
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 阪神は3日のヤクルト戦に0―3で敗れ、連勝は6で止まった。3番佐藤輝、4番大山の中軸がともに無安打に終わり、今季7度目の零敗。3年ぶりに入場制限なしのチケット完売で、4万2483人が詰めかけた甲子園で勝てず、矢野燿大監督(53)は「だから悔しい」と唇をかんだ。大型連勝は小休止となったが、連日の超満員が予想される4日から再出発だ。

 矢野監督の敗戦の弁には、いつになく悔しさがにじみ出ていた。虎党が座席を埋め尽くした甲子園での連勝ストップ。痛いというより、残念な気持ちが強い1敗となった。

 「(超満員の中での敗戦に)ねえ、だから悔しいけど。喜んで帰ってもらいたいなと思っていたけど。悔しい、残念な…。まあ、明日、あさってね、喜んで帰ってもらえるように、頑張ります」

 敗因は今季4戦未勝利だった小川に完封を許した打線に尽きる。特に、頼みの3番佐藤輝、4番大山がそろって4打数無安打。3点追う9回1死一塁でも連続で右飛で万事休すとなった。今季、佐藤輝が無安打の試合は2勝7敗。大山が無安打の試合は2勝8敗で、両者無安打なら3戦全敗だ。指揮官も「真っすぐが割合的には多かったし、コーナーにも来ている感じはあったのかなと思うけど」と小川の好調を認めながらも「それでもゼロじゃね」と悔やんだ。

 3月25日の開幕戦では右腕に3回までに11安打を浴びせ、4点を奪ってKOしていた。佐藤輝も2打数2安打。ただ、この日は捕手が古賀から中村に代わり、巧みな配球に翻弄(ほんろう)された。6回2死二、三塁の第3打席は、徹底した内角直球攻めにあって三邪飛。逆に9回は、初球から来た外角低めチェンジアップに泳がされ、力のない右飛に仕留められた。

 大型連休中のデーゲームには、19年以来3年ぶりの「超満員」となる今季最多4万2483人が詰めかけた。「ゴールデンウイーク こどもまつり」イベントも開催し、多くの子どもたちの姿もあった。矢野監督も、試合前練習を見学していたタイガースアカデミーやファンクラブの子どもたち約200人に気付くと、自らスタンドに足を運んでスローガンが書かれたカードを配った。何度も口にしてきた子どもたちの憧れとなるような「カッコいい姿」を見せたかったはずで、落胆を隠せなかった。

 4月23日の同じヤクルト戦以来10日ぶりの敗戦で連勝は6で止まった。7度の零敗中、4度がヤクルト戦と、ツバメ投手陣攻略が当面の課題。連日の大観衆が詰めかける今日こそ、虎党を歓喜させる快音を連発したい。(山添 晴治)

 《苦しむG戦3連勝後初戦》阪神の連勝が6でストップ。零敗は今季7度目で、このうち4度がヤクルト戦でのもの。直前の4月29日~5月1日には、18年以来4年ぶり巨人3連戦に全勝。波に乗った快勝を期待したが、07年以降昨季までの過去15シーズンで6度あった巨人3連戦全勝の次のカード初戦は2勝4敗。このうち3度が零敗。初戦を落とした4カードを含む5カードに負け越していた。初戦で零敗した今回は果たして。

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